浅間山〜岳滅鬼山〜岳滅鬼岳

浅間山と言えば、有名な軽井沢の浅間山(2568m)を連想するが、こちらの”浅間山”(831.5m)は福岡県朝倉郡にある山で、通の間では福岡の隠れ名山と云われているらしい。

登山口のある東峰村宝珠山(ほうしゅうやま)は、日本棚田百選にも選ばれている所で、山麓には美しい棚田が広がっている村だ。最近この東峰村が登山道を整備したことにより登山者が増えるのではなかろうか。(東峰村レクレーション協会

岳滅鬼山(がくめきさん:1036.8m)は、英彦山の西側に「岳滅鬼峠」を隔てて連なる大分との県境の山で、英彦山修験道や鬼伝説など古代ロマンを漂わせて何となく惹かれる山名である。

いわくありそうなこの山名の由来は、単純に解釈すると「山に棲む鬼を滅ぼす山」と云うことになるそうだ。しかし、別名「長野山」というからますます分からない。以前、浅間山〜岳滅鬼山までは登ったことがある。今回は岳滅鬼岳(1045m)まで足を伸ばすことにした。

溶岩台地特有の変化に富んだ周辺の景観も見応えがある。またこの時期浅間山のシャガの群生や岳滅鬼山のシャクナゲも楽しみだ。(GPSトラック参照)

アプローチ:熊本市内(05:15)→大分自動車道「杷木IC」下車→左折→「池田」交差点左折→(R52)→「塔の元」三叉路右折→(R211)→「宝珠山」交叉点左折→(R52)→JR筑前岩屋駅前→「尾椎の石柱」右折→浅間山登山口(07:10)    所要時間:1時間55分 走行距離:119km

期日:2008年5月8日(木)  紹介先:浅間山(東峰村) 0946-74-2311 岳滅鬼山(添田町) 0947−82−2869

           


07:00

R52(八女・香原)線を走行中,「棚田親水公園
付近から見えた尖った山容の浅間山。
右奥には岳滅鬼山も見える。

急登が待ちかまえている鋭峰だ。

07:05

「JR筑前岩屋駅」前を通過すると、右手に「屋椎:やしい」の石柱があり、「浅間山」の案内標識もある。
ここを右折して、屋椎林道に入る。

@ 登山口 07:10

屋椎の石柱から屋椎林道を走り、およそ2km、5分ほどで到着。
(杷木ICからはおよそ30分)


07:34スタート

07:35

登山口から谷沿いの道を登り始めると、すぐにスラブの滝が行く手を阻む。この滝を右に巻いて登る。

07:45

いきなりロープのある急登を登って、しばらく進むと、期待以上のシャガの群生に驚いた。



A 07:52

群生地から奥に進むと谷コースと尾根コースの分岐点がある。

右にとって、「峰入り古道」の尾根コースを進む。
復路は、谷コースから下ってくることにする。


地形図の通り分岐点から浅間山までは急登の連続だ。

ケヤキの大木。


イイギリの大木などに感動しながら高度を稼ぐ。

B 08:40 岩場を登り、続いてこのロープのある急登を登れば山頂は直ぐだ。

08:46

急登を登り切る所でようやくシャクナゲに出会った。

今年は不作のようで、この辺りではこの株の他には開花していない。

C 08:48

4等3角点のある浅間山山頂(831m)到着。

地形図には山名が記載されていない。

展望は南西のみで、東峰村が見下ろせる。

09:04
一息入れてスタート。

流石に鋭峰だけあって、北への下りも極めて急だ。

D 09:14 岩場の展望台。

ロープの助けを借りて、急坂を下りきった先に、岩場の展望台がある。

展望台からの風景。

E 09:21 岳滅鬼山と谷コース分岐点。

展望台から一登りで稜線上の分岐に出る。

右にとり岳滅鬼山を目指す。
帰りは、ここを右にとって谷コースから登山口へ。

09:25

分岐を右に取ってからは、実に快適な稜線歩きが始まる。

この先あちこちに倒木が横たわっていたが、さほど歩くことに支障はない。

F 09:44 釈迦ケ岳(しゃかがたけ)分岐点。

ここまでが東峰村と地元のボランティアの皆さんによって新たに切り開かれたルートであると云う。

左へ取れば、釈迦ケ岳(844.2m)、大日ケ岳(だいにちたけ:829.8m)、小石原の行者堂まで長く険しい「峰入り道」が続いている。
このルートも3年前、東峰村とボランティアの皆さんが蘇らせたのだ。

釈迦ケ岳、大日ケ岳にはいずれ挑戦したいと思う。

09:51

分岐を右にとって進むと、ブナやカエデの清々しい新緑の登山道だ。


G 「シャクナゲ群生地」の案内板が設置してあるが、殆ど見当たらない。(10:19)

H10:25

岩尾根を通過(10:22)すると、東側が開けた所に出る。ここを左折。

岳滅鬼山まで0.2kmとある。

10:35

雰囲気のよい登山道が続く。シャクナゲも少しは顔を見せてくれるが、ミツバツツジが素晴らしい。


J 10:40 「岳滅鬼山:1036.5m」山頂

登山口をスタートしておよそ3時間、浅間山から1時間50分を要した。

新緑のブナやシロモジに囲まれた平坦な広場に三等三角点がある。

岳滅鬼山からすぐ北東に「岳滅鬼岳」

左奥に「英彦山」の南岳を見る。


20分程休憩して「岳滅鬼岳」に向かう。

岳滅鬼山の方を振り返ると、大分県側の斜面の杉林は伐採されている。

見通しは確かに良くなったであろうが、矢張り景観も、防災にも良くないように思う。

K 11:25 「岳滅鬼岳:1045m」山頂

岳滅鬼山から鞍部に下り、登り返すと15分で到着。
こちらの方が、8.2m高いことになる。
狭い山頂にはシャクナゲが群生しているが、殆ど開花してない。今年は裏年であろう。

誰もいないこの山頂で美味しい昼食を済ませる。


11:50 岳滅鬼岳からEの谷コース分岐を目指す。

E谷コース分岐点を12:56通過し、高度を下げていく。
時にはロープの助けも借りる。



L 13:02 T字路を左折して
M 13:29 展望台分岐点を直進。


N 13:29 展望台(704m)

巨岩の上に登り上がると、ツツジが点在する自然林に囲まれた狭い展望台に辿り着く。

折角の展望台であるが、樹林が邪魔して殆ど展望はない。


展望台から少しだけ降りたところから見えた端正な「浅間山」の鋭峰だ。

浅間山を見るための展望所と思えばいいか。


展望所でもゆっくり休んで、
13:45 いよいよ谷コースに向かう。

M展望台分岐点に戻り、本格的な谷コースを下る。
途中に数カ所「炭焼き窯跡」が保存してある。

滝の右側を下る。

ロープは大変有り難い。

地元の皆さんのご苦労に感謝。

ゆっくり下れば大丈夫。

14:25
往路で分けた
A谷コース、尾根コースの分岐点に到着。

尾根コースを左に見て、そのまま直進して登山口へ向かう。

@ 14:40 登山口にゴール

シャガの群生地を通って無事登山口に到着。

およそ7時間の長旅であった。

2004年に土石流が発生した後、谷ルートは役場やボランティアの皆さんのご苦労で、相当修復されており、慎重に用心深く下れば大丈夫である。


帰途、R211号沿いにある「いずみ館」で入浴。

Flash Mxで作ったアニメーションです。

岩が転がっている海底に魚が泳いでいます。
揺れる海草に苦労しました。



             
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