五勇山〜烏帽子岳

熊本県と宮崎県の県境に1600m級の山稜が南北に延びているが、これは脊梁山脈(ある地域を分断して長く連なり、主要な分水嶺となる山脈)と云われている。この中央付近にある山が五勇山(1662m)烏帽子岳(1691.7m)である。

脊梁山地国定公園に指定されていて、五勇山から烏帽子岳にかけての尾根には、シャクナゲの大群落がある。(GPSトラック参照)

4月下旬からミツバツツジ、5月中旬からシャクナゲ、6月中旬からドウダンツツジヨウラクツツジオオヤマレンゲなどが咲き始めるという。そして10月中、下旬は紅葉がよいとされる。

アプローチ:国道265、五ヶ瀬→椎葉村→中椎葉村右折→(椎葉湖方面)県道142、松木バス停→上福良橋(赤い大きな橋)→右折→不土野橋右折(赤い鳥居をくぐり五家荘方面へ)→水無三差路左折(五家荘林道・民宿焼畑方面)→日当→倉迫→尾手納→三差路右折→林道終点(萱野集落)=萱野登山口

(日向椎葉湖沿いを通る県道142は立派な舗装道であるが幅員狭く、左右の蛇行が多くとても疲れる。林道は山奥でありながら、終点まで舗装されている)   (熊本市内から約115km 3時間)


期日:2009年9月18日(金)    紹介先:椎葉村役場 0982-67-3111   
              

   
(前日は、登山口手前2km程にあった
追手納公民館の広場で車中泊)

@萱野登山口 06:25スタート

06:28

夏草が茂る登山口から少し下ると沢の徒渉点が待ち構えている。

大小の岩の上を滑らないように徒渉しなければとんでもないことになる。

前日はザックを背負わずに渡ってみて安心していたが、実際に重いザックを背負って渡ると余程の注意を要した。

(実は昨年ここまで来たが、長雨の後で水量が多くて渡れず、泣く泣く帰ったことがある)

06:35

難儀はしたが、無事に沢を渡ると左手へ延びる杉の植林帯をジグザクに登る。
長いこと急な斜面が続く。

07:19

スタートして、55分弱で涸れ沢を横切る。

ごろ石に足を取られながら、この涸れ沢を横断すると、長く続いた植林帯から自然林に変り、視界が開けた。

しかし7〜8分もすると、スズタケが左右に覆い茂り藪こぎが続く。

足下だけを注意深く見ながらゆっくり黙々と歩く。

08:10

ミズナラの多い原生林の中に1本ヒメシャラの大木を見た。
   
A石堂屋(1336m)分岐 08:33

嫌と云うほど藪こぎをしながら、ジグザクの急登を繰り返して、ようやく分岐点に辿り着いた。

@スタートから何と2時間以上もかかっている。




09:08

原生林の中にシャクナゲの群生。
   
B 五勇山(1662m)山頂 09:15

山頂直下の斜面を登り切ると、五勇山に到着。

長い藪こぎに苦労しながら、@登山口から2時間50分も要して辿り着く。

視界は零で、三角点もはなく、折角来たのになんの変哲もないピークで、一つの通過点という感じだった。



山頂南側にある岸壁に登ったが、視界が開けているのは南方の市房山方面だけである。

09:36

山頂のすぐ先に、烏帽子岳と国見岳の分岐点がある。

ゆっくり休憩してから、左を取ってG烏帽子岳に向かう。



再び、スズタケの藪こぎが始まる。
うんざりだ!!

09:52

しかしブナの大木に励まされる。
   
C展望岩 10:04




とは言うものの、南方だけの展望だ。

10:25

相変わらずの藪こぎに精を出して
D1645mのピークを過ぎると(10:20)やがてツクシシャクナゲの大群生地が待っていた。


   来年の開花を準備している蕾
   
F峰越分岐 11:08

Eの一つ手前のピークを過ぎてひと登りすると峰越峠との分岐。

烏帽子岳へ約5分と記されている。


   
G 烏帽子岳山頂 11:18
  (三等三角点)
狭い山頂で、雑木に囲まれて展望は南方のみで残念。

何とB五勇山から2時間強、@スタートから4時間40分強を要した。

脚力もないが、半分は藪こぎのせいにしとこう!


帰りは、11:50にスタートして、慣れた藪こぎを急ぎ足で下り、14:25@登山口
に僅か2時間35分で下山できた。

それでも往復は7時間18分を要した。

帰途佐俣の湯で十分に疲れを癒した。

    

   



   

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