比叡山(東側登山口) |
比叡山(918.0m)は九州一とも言われるロッククライミングのメッカとして知られ、巨岩・奇岩が重畳する険しい山である。 私のように岩登りの経験がない者は比叡山には到底登れないものと諦めていたが、初心者でも大岸壁の頂きに立つことが出来ることを知って早速試みることにした。 登山口までは、大崩山の宇土内谷登山口へ行くコースト全く同じであることも幸いであった。 国道218号線から網の瀬川沿いの県道214号線(上祝子網の瀬線)に入る。新菅原(しんすげばる)発電所入り口を通過してしばらくすると、扇形をした矢筈岳東峰の巨大な岸壁を見上げるようになる。 やがて左手に10台以上駐車できるスペースが用意してある。この右手に「比叡山東側登山口」の標柱が立っている。(08:30到着 104.5km走行) この駐車場から500mほど先には、「千畳敷登山口」があり、5台ほど駐車できるスペースとトイレがある。帰途はこちらから下山したが、岩だらけの急斜面が延々と続き大変苦労した。 期日:2004年4月9日 紹介先:延岡市役所北方町総合支所 0982-47-3600 |
|
08:52 「東側登山口」 最初は穏やかな階段を進む。 |
|
左手は、広い範囲で伐採された杉林。 |
|
08:54 やがて「一峰」と呼ばれる比叡山の大岸壁が目に飛び込んでくる。ワクワクする瞬間である。 一峯、二峯、三峯と呼ばれる三つの岩稜が連なる尾根沿いには、ヒカゲツツジやミツバツツジ、アケボノツツジが見られると云う。 |
|
後ろを振り返れば、矢筈岳東峰の人を寄せ付けないような険しい姿がある。 |
|
09:39 植林された尾根道にはいると急登が待っていた。ジグザグの登山道が続く。 時折樹林の間から一峰の岸壁が姿を見せる。 |
|
09:50 一峰分岐点。 「千畳敷登山道」と合流する。 下山時にはこのコースをとることとし、そのまま直進する。 |
|
10:00 分岐を過ぎて自然林に変わった所で、トベラが可憐な姿を見せてくれた。 |
|
10:12 巨岩を目指して急斜面を上り詰めると、「760mピーク」に達する。 |
|
見事なアケボノツツジが疲れを癒してくれる。 |
|
10:46 右(東)の方へ進路をとると、次々に巨岩・奇岩が現れ、目を見張る大きさに感激をおぼえる。 小さなアップダウンを繰り返して行くと、左右二枚の大岸壁が立ちはだかる。「カランコロンの岩」だ。 10mはあると思われる左右2枚の岸壁の隙間を細長い梯子とロープを頼ってはい上がる。人間一人がやっと通れる幅しかない。 少年に戻り心躍る瞬間でもある。 |
|
登り切って下を見下ろす。 ザックなどは下ろして登るべきであった。 |
|
10:52 「カランコロンの岩」の最上段が「864mのピーク」 (高度計:870m) 大ステージに立ったような岩の上の平たい広場。 360mの見事な展望。 更にその上にロープで登ると絶壁の狭い頂はスリル満点。 少年は一人最高の気分に浸る。 |
|
11:00 先日登った大崩山 |
|
傾山 |
|
目指す「比叡山」はもうすぐだ。 |
|
11:17 しばらくは壮大な展望を独り占めで満喫したあと、比叡山の最高点を目指す。 ここからはカメラだけをもって、長く垂れ下がったロープを頼りに、この大岩から急降下だ。 |
|
11:27 展望のない尾根道をしばらく進むと、奇妙な大岩が現れる。 岩屋になっていて避難場所として、もってこいの場所である。 この大岩をすり抜けて、短めのアップダウンを繰り返す。 さらにあちこちに巨岩が横たわっている。 |
|
11:31 お馴染みの人吉のかめさんの道標に「山頂まで5分」 918mの最高点が直ぐそこであることを教えてくれる。 疲れている体に活力が湧いてくる。 |
|
11:42 山頂には三角点が置かれている。 周りは杉林に覆われているために展望は全く開けない。 折角来たのにやや不満をおぼえるが、最高点に立てた達成感を大事にしたい。 (高度計:920m) |
|
12:30 再び864mピークに戻り三脚を用意して記念写真。 仲間がいれば、後ろの岩の上に立っている私の雄姿を!!撮ってもらえるのに。 360度の絶景や岩の大きさ、スリル満点の光景を画像でうまく表現できないのが残念である。しかしこの大自然をただ一人で独占していることに感謝しなければならない。 展望を堪能しながらゆっくり昼食を済ませて、一峰分岐点まで往路を戻る。 |
|
13:44 一峰分岐点を右へとり千畳敷登山道を進む。 |
|
13:51 展望のない植林帯をしばらく下る。 視界が開けて「祖母・傾国定公園比叡山」と刻まれた石柱が立っている。 「一峰展望所」である。 比叡山「二峰」の岸壁が目前に迫ってくる絶景だ。 |
|
矢筈岳や丹助岳の雄姿も堪能できる。 その昔、比叡山と隣接する矢筈岳は同じ山だったが、浸食作用によって、二つの山に別れたと云う。 |
|
思わず絶壁から下を覗くと愛車が待っている。 他には誰も駐車してないようだ。 往路・復路、誰とも会っていない。 |
|
14:12 今まで一度も経験したことのないような急斜面(30〜40度)を滑らないように、木の根や岩角を掴みながら用心深く降下していく。 登る時に険しいこのコースを辿っていたら、途中で音を上げていたかも知れない。 |
|
14:39 峡谷を流れる沢の音が近づくと視界も開けて、左右の分岐点にこの道標がある。 左へとって、「千畳敷展望所」へ行く。 |
|
14:44 千畳敷展望所と矢筈岳。 |
|
千畳敷展望所から見た比叡山三峰 |
|
比叡山二峰 |
|
県道に降りて、トンネルをくぐる。 千畳敷展望所は巨大な岩の上にあり、下方の一部に県道214号線のトンネルが掘られている。 |
|
15:19 千畳敷登山口 |
|
15:22 無事に比叡山東側登山口駐車場に到着。 (往復6時間30分、高度差570mのきつくも楽しい山行であった) 帰りはお馴染みになった高千穂温泉へ。 |
|
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||