平治岳(北尾根ルート)

九重山群が誇るミヤマキリシマの名所として最も人気のあるのが、平治岳(1642.8m)であろう。山群の北方に位置して、本峰と南峰を持つ双耳峰の山で、その端正な山容はよく目立っている。
ミヤマキリシマのシーズンともなれば、大戸越(うとんごえ)から上り、下りが一方通行に規制される程に大勢の愛好家で混雑する。
そこで今回は、吉部登山口から北面の登山ルート(平治北尾根ルート)で”お花見”も兼ねて挑戦することにした。(GPSトラック参照)

アプローチ:R11(やまなみハイウエイ)→牧ノ戸峠→長者原→JAを左手に見て先の四差路右折→R621→最初の三差路右折→次の三差路右折→暮雨茶屋→吉部登山口

期日:2010年5月28日(金)     紹介先:九重町役場 0973-76-2111

                


07:40

暮雨茶屋の駐車場(有料)より奥の方の道路脇に駐車する。

ミヤマキリシマのシーズン故に、ここ以外の前後にも多くの車が駐車している。

07:57

駐車地をスタート。

右手にある、「坊ガヅル方面(暮雨の滝入り口)」の案内板を見てそのまま進む。

まもなく鳴子川に架かる橋の先にゲートがある。

ゲートの脇から右へ行くと、平治岳、坊ガツル、大船山への標柱がある。



08:04

鳴子川の右岸の道から左手の急斜面を登っていく。

08:28

林道を横切って、新緑の中を少しずつ高度を稼ぐ。

足下には「ヤブレガサ」の群落。

08:38

右手下に流れる鳴子川の沢音が心地よい。

08:56

大船林道に出て右折し、4〜5分進むと小さな橋がある。

橋の手前のアセビの木に貼ってあるテープを見て、山道に入る。
(小窓、大窓ルートへの山道)

(復路は橋の向こうから戻ってくる)

09:00

自然林の中にカラマツが目立つ山道を軽やかに進む。

09:20

突然目に飛び込んできた野生動物。
タヌキだろう。

09:28

ほどなく北斜面が開けてきた。

表示はないが、ここが「小窓」と思われる展望所であろう。


東方の「花牟礼山

北方の「万年山

西方の「涌蓋山

09:33

「小窓」から再び樹林の中を進んで小さな沢を渡る。


沢を渡ってすぐに見た数輪の「ミヤマキリシマ」

他の株の蕾はまだ硬そうだ。

09:40

樹間に見えた「三俣山

この後、鞍部にある三差路を直進し、枯れ沢を渡る。

三差路は、木に結ばれているリボンが目印だ。

復路では、この三差路を西に下って、集材路へ辿る。

09:54

いよいよ本格的な急登が始まる。

09:58

再びロープが待っている手強い急登だ。

引き続き急斜の梯子場。

三点確保で慎重に梯子を登る。

この後も、ロープのある二カ所の急斜をよじ登る。

10:08

急坂を登り切ると、左手に「大窓」と呼ばれている展望台の岩塊がある。

展望台から見る双耳峰の「由布岳」と「鶴見岳

「小窓」からと同じく、花牟礼山、万年山、涌蓋山などの展望が開いている。

ここで10分近く展望を楽しむ。

10:23

展望台から降りて、右方の穏やかなウツギとスズタケの林を進む。

10:25

視界が開けた。

「平治平」と言われる平坦地に到着。

ミヤマキリシマの開花している株は数少ない。

遙か彼方に、「由布岳」と「鶴見岳」

ウツギの先の正面に、端正な山容を見せる「平治岳」がようやく姿を見せてくれた。

見るからに急登が待っている。


東(右)方に「三俣山」

やや東南には「涌蓋山」

ウツギの中の平坦地を、踏み後を辿り北斜面へ進む。

10:35

ウツギの林を進んでいくと、ねじれにねじれた奇形樹に出会う。

毎冬の雪の重さが創ったのか、しばし立ち止まる。

10:44

高度を増して行くと、ウツギ林の中の歩きづらい急登の涸谷が続く。

10:57

急登の涸谷で立ち止まり、GPS端末を覗く。

画面に平治岳の山頂を示すアイコン。
あと一踏ん張りだ。

前もって入力した予定ルートや歩いた軌跡が表示されている。

11:12

「平治岳(本峰):1642.8m」に到着。
(要3時間15分)

快晴で展望に恵まれた山頂で、シャッターを切りまくる。

白口岳稲星山中岳・天狗ガ城星生山・硫黄山

高塚山と天狗岩

坊ガツル

白口岳・稲星山・中岳・天狗ガ城・硫黄山・星生山・三俣山

大船山

(大船山の南斜面)

遠方の由布岳・鶴見岳

西の「雨ヶ池

期待していたミヤマツツジは未だ三分咲きであった。

南峰にも足を伸ばしたが、満開は2週間ほど先になりそうだ。

本峰で昼食を済ませ、
12:22 平治岳を後にする。

平治平→大窓(展望台)→梯子場→三差路までは往路と同じルートを辿る。

三差路を左折

13:10

三差路を左折して、心地よい「平治 北登山道」を下る。

ここからの

13:23

「平治 北登山口」から「大船山4号集材路」に出て大船林道へ向かう。

13:30

ゲートを通り過ごす。

13:34

集材路から大船林道に出る。

大船山4号集材路 L=1060mと表示されている。
   
13:37

大船林道の橋を渡ったすぐ右側に、往路で登った山道入り口がある。
(小窓、大窓ルート取り付き地点)

この後は往路を辿ることになる。

14:18

このゲートを見れば、安心だ。

復路の


橋の上から見た鳴子川。


14:25

無事に駐車地に到着。(要約2時間)

ミヤマキリシマの満開には出会えなかったが、シーズンの喧噪はなく、自然と展望を充分に堪能出来たことに感謝したい。

帰途、九重観光ホテルの温泉で疲れを癒す。


 カプセルに触れて見て下さい。
 次に離すと?






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