夷 守 岳(ひなもりだけ)

夷守岳(1344.1m)は、宮崎県小林市の南西部にあり、霧島山群の北東端に位置している。麓から見上げると、裾野を広げた雄大な山容は、富士山に似ており地元では生駒富士とも呼ばれている。

全山が緑の自然林に覆われて、ひときわ目立つ存在である。先日大幡山へ行く途中、一目見て否応なく登山意欲を駆り立てられた山であった。
但し、地形図が示すように急勾配の尾根道が山頂まで続き、登り一辺倒を強いられる結構厳しい山歩きであった。

アプローチ:熊本市内→宮崎自動車道「小林IC」下車→生駒高原方面(R1号線:霧島スカイライン)→4km→生駒高原りんご園左折→700m→(夷守林道)三叉路左折→(巣ノ浦林道)→2.3km→生駒登山口
(132km、2時間10分走行)

期日:2008年5月12日(月)    紹介先:小林役所 0984−23−1111          
     山並概念図


@ 07:38 登山口スタート

巣の浦林道にある「生駒登山口」には、登山道案内図や登山届ボックスが設置してある。

08:10

途中、「ここからずっと急な登りが続きます。あせらず、あわてず、ゆっくり登りましょう」の注意書き。
「登るか降るか思案坂」!!
(地形図をしっかり見れば頷けるが、止めるわけにはいかない!!)

しかし、この辺りまでは、急登とは云えない緩やかな登りである。

沢山の巨木の目立つ自然林の中を気持ちよく歩く。

A 08:15 展望所

「800m 3合目」の案内板を見て、左手にロープが張られた崩壊地の横を通過すると、展望所だ。

残念ながら展望できるのは北方向の小林市街だけである。厚い雲で覆われている。




08:20

いよいよ本格的な急登が始まり気合いを入れる。

08:30

ヤブレガサが姿を見せる。

08:35 標高差中間点。

「大幡山岳会」による親切な標識が100mごとに設置されて、励みになり大変有り難い。
ここで5分ほど小休止。

08:50

梯子やロープが有り難い。

09:02

しばしミツバツツジに癒される。

同時にスズタケも現れるが、特に邪魔になる程ではない。

09:10

大幡山と同じくヤブレガサの群生地がある。

09:26

突然、鳴き声が聞こえて、首輪をつけた猟犬らしき犬が駆け寄って来て驚いた。

捨てられたのか、迷ってしまったのか、痩せている。人なつこくて、ずっと付いてくる。

B 09:48 夷守林道分岐点。

山頂はもうすぐだ。

C 09:53 山頂到着。
(所要時間:2時間14分)

雲が厚く視界ゼロ。
今にも雨が落ちそうになり、気温も下がってきた。

弁当の半分と非常食の乾パンをワン公にお裾分け。お茶も喜んで飲んでいた。

山頂からの展望を期待してきたが残念。写真の一枚も撮れなかった。

10:15 下山を始める。相変わらずワン公は付いてくる。もう食い物はないのに。

雨も降りそうな気配だから、急坂一辺倒の道を用心深く急いで下る。

ワン公は残り600mくらいまで付いてきたが、登山者が現れるとチャッカリその人に尾っぽを振り振り行ってしまった!!


珍しいギンリョウソウ。


@ 11:40 生駒登山口にゴール。
 (復路:1時間25分)

往復およそ4時間で無事に終了。

一本の尾根道を山頂まで直登したのは初めての経験だった。

ガイドブックにも急登の連続であることが紹介されていたので、最初から気合いが入り、思いの外苦にすることはなかった。

12:05 ”生駒富士”
雲を被ったあの山頂から帰ってきたと思うと不思議な気持ちだ。

帰途、お馴染みの「神の郷温泉」(旧、紀乃島温泉)で汗と疲れを流し落とす
                    

ある日の画像

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