鉾岳(ほこだけ) |
双耳峰の鉾岳(1277.0m)は、雄鉾(おんぼこ)、雌鉾(めんぼこ)と呼ばれている二つの花崗岩の岩峰を有する山で、特に雌鉾のスラブは、南西の方にある比叡山と並んで、多くのクライマーを魅了する山として知られていると云う。 ガイドブックによれば、一般的なルートの危険度は差ほど強調されていなかったが、果たして自分でも登れるか不安を抱きながらの挑戦である。 |
アプローチ:R218日之影町「青雲橋」→北方町「槇峰」右折→R214(上祝子・網ノ瀬線)→「今村橋」→2km程で右折 鹿川キャンプ場→登山口(3時間、115km走行) 期日:2005年8月17日 紹介先:延岡市役所北方町総合支所 0982-47-3600 |
16日「鹿川山荘」にて前泊。 初めての山荘泊まりを経験する。 17日当日 05:00:鹿川山荘で清々しい朝を迎える。 06:00:朝食を済ませ、昼食用のおにぎりを作ってもらい準備万端。 「鹿川山荘」 宮崎県東臼杵郡北方町鹿川湯の本 |
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山荘右手には、鹿川渓谷。 一晩中渓谷の流れが聞こえる。 山荘裏手には、一枚岩の花崗岩が十数m続いており、夏場は天然の滑り台として人気があると云う。 ↓ |
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06:30 山荘を出て更に南へ登り、林道別れを右へ500m程で「池の元橋」を渡ると登山口のある鹿川キャンプ場に到着。 管理人さんに挨拶して、手前の駐車場を借りる。 (200円) 06:42 登山口のある林道を進む。 |
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06:52 林道を直進し、分岐を左へ進むと右側にこの道標があり山道へ入る。 いつものことながら、「登山」は登山口に辿り着くことから始まり、興奮を覚える時でもある。 (鬼の目山には行かない) |
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スズタケが繁るなだらかな植林帯から始まる。 |
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07:17 渓谷の清流の音を聞きながら歩いていると自然林が待っている。 |
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07:35 一回目の徒渉点の手前にあった、雌鉾のスラブ取り付きへの案内板。 「ツルツルした一枚岩の岩壁」のことを「スラブ」と言う。 |
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07:37 圧倒される豪快な雌鉾のスラブを茫然と見上げる。 ロッククライマーの意欲を駆り立てる岩壁だ。 |
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07:45 しばらくしてふと左側の小道を覗いて行くと、岩壁にロープが張ってある。 山頂まで行けると思って、ザックを下ろして無謀な挑戦を試みる。 実際にロープを頼りに登ってみると、余りの急坂に足が竦む思いである。 行けども行けども次のロープが待ち構えている。 一つ間違えば命がない!! |
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08:13 28分間ロープに命を預けて、恐る恐るよじ登った岩壁の狭い足場。 これ以上前に進んで、ザックを置いてきた真下を覗いてシャッターを切る勇気はない。 |
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ここから見上げるとまだまだほど遠い。 これから先はロープは用意されていない。初心者が登るところではなかった!! 08:45 今まで経験したことのないような慎重さでゆっくり降りた。往復1時間の命拾いの大冒険であった。 |
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08:58 1回目の徒渉点を慎重に渡る。 天気続きで水位がないのは有り難い。 |
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09:08 急坂が続き高度が増してくる。 露岩や木の根に捕まって登る。滑りやすい箇所にはロープが用意してある |
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09:22 樹林から雌鉾が見えてくるようになる。 先ほどは横着にも!左手の奥の方からロッククライムしたのである。 |
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09:35 2回目の徒渉点。 大きな一枚岩と自然林がうまく調和している。 右手にあるビュウーポイントの案内板 |
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↓09:49 右手にある展望台の案内板に従って、10分ほど急斜面を登ると真正面にそそり立つ雌鉾(手前の岩壁)と、後ろ側に樹木が見える雄鉾。大崩山の岩峰群に匹敵する迫力である。画像では確認できないが、この両山を挟んで険しい渓谷が分けている。 |
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10:21 先ほどの2回目の徒渉点に戻り、10mほど上流に進んだ所から左へ渡る。 5分程進むと、鬼の目林道(地図参照)に出る。左(鉾岳方向)へ歩くと右カーブの左手にこの案内板がある。 鉾岳へは左へ入る。急降下すると、雌鉾と雄鉾の分岐点に出る。 |
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10:23 さらさら流れる渓谷を渡り、先ずは雄鉾を目指す。 雌鉾への取り付きは、ここより少し下流へ行く。 |
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行く先が見えない程に、一面に覆い茂ったスズタケをかき分けて歩く。 風がないので蒸し暑い。 |
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10:38 雄鉾山頂(1277.0m) (歩き始めて約4時間!!) スズタケに覆われた狭い山頂からの展望はない。 |
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西側に20m降下した所に大岩峰があり展望場になっている。 日隠山・大崩山などの展望を楽しむ。 |
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11:12 先ほどの渓谷に戻り、雌鉾を目指す。 渓谷を10mほど下り、右側にある雌鉾への道標を見つけて進む。 時には登山道、時には渓谷の岩場を注意深く慎重に進む。 (目印が少ないので迷いやすく苦労する) |
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11:48 ようやく雌鉾の真下まで辿り着いた。 ザックを置いてロープでよじ登る。 |
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ロープを手に取り、頭上を見上げると、にっこり笑っているような”亀岩”が迎えてくれた。 |
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11:50 雌鉾山頂は平らな花崗岩の広場になっている。絶壁になっている端には怖くて近寄れない。これ程広い岩のステージは初めてである。 達成感と感動に浸りながら360度の大パノラマをじっくり満喫する。 (三脚をザックと一緒に置いてきたので、自画像が撮れないのが残念) |
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先ほど登った雄鉾が間近に見える。 |
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12:24 山頂を後にして、慎重に雄鉾との分岐のある渓谷に戻る。 相当の疲れを覚えたのでここで一休みして体をほぐし、山荘で作ってくれたおにぎりをいただく。 |
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おにぎりを食べながら偶然に見た「ツチビノキ」 13:03 登山口を目指して下山開始。 14:40 無事登山口に戻る。 往復8時間弱の大変な山行であったが、登頂意欲を充分に満足させてくれた。 帰途「高千穂温泉」で疲労と汗を流す。 |
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私のオリジナル作品です。 |
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