鉾立峠(ほこたてとうげ)

本山(ほんやま)登山道と対称的にある登山ルートを辿って行く「鉾立峠」には以前から何となく興味を覚えていた。

文献によれば、鉾立峠は、霊場であった法華院に入る重要な峠道で、昔は身分の高い人もここで馬や籠を降りて、徒歩で坊ガツルにある法華院に参詣したと云われている。
また、鉾立峠は「
坊ガツル」という聖域に入る関門に当たり、ここでひと時、祈りを捧げて入山したと云われている。そんな面影が今でも残っているのかとの思いもあり訪ねることにした。

アプローチ:「瀬の本」交差点から国道442号線に入り、国民宿舎「久住高原荘」を過ぎて南登山口キャンプ場手前にある「沢水(そうみ)キャンプ場」の標識に従い左折。
有料道路ゲート前から右折して次の交差点を左折。次のY字路を右側の展望台方面へ小径を行くと本山登山口の駐車場に着く。

期日:2005年4月28日   紹介先:竹田市役所久住総合支所 0974-76-1111

               


09:30
駐車場脇にある案内板。

左は「稲星越」へ
右にとって「鉾立峠」へ。

アップダウンの多い、幅1m程のコンクリートの遊歩道をとる。

更にさほど起伏のない杉林を北東に進む。

10:00

「くたみ分かれ」にある案内版。ここから納池(のいけ)公園にも通じている。

左へとって、北側へ登り始める。スギやヒノキの植林が次第に灌木混じりの景色に変わる。


紅紫色が鮮やかだったミツバツツジ。

10:58

ジグザグの急坂に「鍋割坂」がある。
昔、牛馬で法華院へ生活物資を運搬した由緒ある道という。

11:11

登り切ったところが「鍋割峠」

林の中には、いくつかの石仏が安置されていた。

霊場へ通じる峠道の面影であろう。

11:21

「鍋割峠」から少し下ると、雨期には池に変わる「佐渡窪」の湿原に出た。
しかし現在は、湿原の面影は消えて乾燥地である。

雨期のために作られた木道を歩く。
木道がなくなると、イタドリの多い砂地の中を進み右正面の鉾立峠を目指す。

12:07

あと一息で広場になった鉾立峠に出る。

12:08

特に「鉾立峠」の標識はない。

「坊ガツル」という聖域に入る関門であった当時、
”木の鉾”が立てられていたことから
付けられた名前という。

白口岳、立中山、大船山、坊ガツルなどへの分岐点だ。

坊ガツル方向には、三俣山や法華院温泉山荘が見える。
     
左手(西側)には、山頂近くまで崩落した「白口岳」

近々この白口岳にも是非登りたいと思う。

右手(東側)には、立中山・大船山の登山道。

後ろ(北側)を振り返れば、「佐渡窪」

聖域の面影はここでは見あたらない。

強風を避けて昼食をし、13:00には往路をとって下山開始。


15:10

無事駐車場に着く。

         
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