市 房 山(三合目登山口)



九州本土で1700mクラスの山は、中岳(1791m)・久住山(1786.8m)大船山(1786.2m)・星生山(1762m)・祖母山(1756.4m)・三俣山(1744.7m)・国見岳(1738.6m)・白口岳(1720m)・韓国岳(1700.1m)、そして市房山(1720.8m)である。

市房山は熊本県では、国見岳に次ぐ高峰であり、1700m以上の山群では未だ登っていない唯一つの山であった。
また、市房山は、九州山脈の南端にあり熊本と宮崎の県境にそびえ、古くから”御岳さん”と呼ばれ、縁結びの神様として近郷の人々に親しまれてきたと云う。
山麓にある市房神社は、古来、人吉藩主の信仰が厚く、近在の人々の御岳参りで賑わったと云う。

熊本県指定天然記念物のツクシアケボノツツジの大群落が開花する5月上旬頃や紅葉に彩られる秋には、沢山の登山客で混雑すると云う。

期日:2005年8月26日〜27日  紹介先:水上村役場 0966-44-0311

                 


8月26日

人吉ICを出て最初の交差点を左折→次の信号(三叉路)を左折して広域農道(フルーティロード)へ入り標識に従って市房ダムを目指す→左手に市房ダムを見て国道388号線を湯山方面へ→石作りの「ようこそ湯山温泉郷へ」の案内板→右折するとすぐに今夜の宿「民宿 市房

世話になった「民宿 市房

1泊2食、弁当付きで6500円 小綺麗に片づいていて、親切な優しい”おかみさん”が世話してくれる。

特に温泉はヌルヌル感があって素晴らしい。ビールを注文したら、缶ビールをサービスして頂いて恐縮した。

27日
06:00 朝食
06:36 出発


06:55

市房山キャンプ場を通り過ぎて、更に林道を走るとこの案内が左手にある。
左折すると駐車場のある「3合目登山口」に到着。 標高は770m程度。

07:14
「三合目登山口」出発

07:24

幹回り6,7mを越え、樹齢700〜800年と推定される杉の巨木に圧倒される。

露出して絡み合った杉の根の上を歩く。雨でも落ちていたら、滑って歩けないと思う。

07:28

右手に「八丁坂 三合目」とある。

参道祓川(はらいかわ)より八丁あることからこの呼称がついたと云われている。

07:37

4合目。
真っ赤に塗られた市房神社。

縁結びの神様と言われているが、登山の安全を祈願する。

登山道は神社の裏手にある。ここから延々と続く急斜面の苦しい登りが待っていた。

07:45

壊れた木の階段が至る所にある。

08:05

五合目

”佛岩”(ほとけいわ)

大小二つの切り立った奇岩が天に向かって延びるようにそそり立っている。正しく奇岩だ。

08:09

このような崩壊した険しい登りが数カ所ある。
ロープや木の根を頼りに慎重に登る。

08:50

6合目

「馬の背」と云われている巨岩。

この辺りにはイロハモミジやモミの大木が目立つ。
寒暖計は22度を示していたが、登りの連続で汗が噴き出す。

09:25

山路(ヤマジ)のホトトギス

日陰の湿った所にひっそりと咲いていた。

09:48

急登続きの山道は7合目(09:35)辺りでようやく峠を越した。

崩壊地を過ぎるとスズタケが現れ傾斜も緩やかになってきた。

この辺りからバイケイソウの群落が見え始める。

10:05

8合目前後は、ブナ、ウツギ、リョウブなどが混じる自然林。
10:13
バイケイソウの群落が至る所にあり、来年の開花に備えて果実がふくらんでいる。            

10:43

存在感を感じた「ツクシママコナ

10:47

山頂がはっきりと見え始めた。
いつもながらこの「人吉かめさん」は嬉しい。


10:52

かめさんの案内通り、広々とした山頂に到着。つかれは吹っ飛ぶ。

登山口からの所要時間:3時間38分
標高差:952m

流石に熊本県の高峰である。

眼下の水上村と市房ダム

南側には霧島連峰が遠望できる。

北側の雲間には、脊梁山地の「江代山」(えしろやま:1607m)

11:27

山頂直下にある「心見の橋:チョックストーン」

山頂から灌木の間を北側へ急降下すると数分で巨岩の割れ目に大きな石が挟まっている「チョックストーン」が現れる。
この挟まった大きな岩が橋の役目を果たしている。

下の方は急斜面になっており、怖くて渡れない。

心悪しき者は、渡れないと言う伝説があるとかで、この橋は「ココロミノハシ」と呼ばれている。

我は、心悪しき者だったか!!

再び山頂に登り、民宿で用意してくれた弁当を木陰で頂く。

12:18
しばらく休憩して、温泉を楽しみにしながら慎重に下り始める。

15:30
無事登山口に到着(3時間13分)

15:55
民宿の近くにある「湯山温泉元湯

湯船は大勢の人で混み合っていたが、往復6時間50分を要した長旅の疲れを充分に癒すことが出来た。
2階の休憩所でストレッチすることも出来た。

17:10
帰途につく


          


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