石鎚山(土小屋ルート)

四国の屋根と言われ、西日本地方の最高峰である「石鎚山(いしづちさん)」は天狗岳や弥山(みせん)等の岩峰で形成されている。また、信仰の山としても知られ加賀白山・越中立山・大和大嶺山及び釈迦嶽・駿河富士・伯耆大山とともに日本七霊山の一つに数えられている。

石鎚国定公園は、四国山脈の主峰である石鎚山を中心に瓶ヶ森(かめがもり)・伊予富士など1700m以上の高峰が10数座群立し、これらの山には広大な笹原の高原・白骨林や原生林を初め石鎚特有の高山植物が残っていると云う。

また、石鎚山には他の霊山には見られない険阻な岩場の3カ所には”鎖”が架けられている。「1の鎖」は33m、「2の鎖」は65m、「3の鎖」は68mである。

最高峰に位置する天狗岳(てんぐだけ、1,982m)・石鎚神社山頂社のある弥山(みせん、1,974m)・南尖峰(なんせんぽう、1,982m)の一連の総体山を石鎚山と呼ぶと云う。

なお、三角点は天狗岳や弥山には設置されておらず、弥山の北西にある1,920.63mのピークに三等三角点「石鎚山」が設置されている。神社の敷地を避けたものと言われている。
石鎚山系の一等三角点「面河山」は南西側の二ノ森山頂(1,929.24m)に設置されている。晴れた日には、瀬戸内海や四国の山々を初め、中国の大山・九州の九重・高知の室戸岬などが眺望出来ると云うが、さて今回はどうであろうか?

登山ルートは成就社ルート・面河ルート・堂ヶ森ルート・土小屋ルートの四つあるが、最も易しい土小屋ルートとした。

期日:2003年5月3日        


2003(H15)年5月2日(金)

20:45
熊本市を出発。

大分臼杵港に23:15着。
九四フェリーにて23:55発。
船中で仮眠。
5月3日(土)
愛媛八幡浜港に02:10着。
夜を徹して面河(おもご)を目指す。

04:30
石鎚スカイライン無料駐車場に到着。 スカイラインのゲートは閉鎖してあり、これ以上進行出来ない。

既にバス1台と自家用車が数台駐車している。明日の登山に備えて仮眠しているのであろう。

車内にて仮眠。
06:40 起床。

07:00の開門を待って、20数台の車が走り始める。

07:35出発。

07:56

全長18kmの快適ドライブコース石鎚スカイラインの車窓から。

面河渓谷の左手上空には、青空の下に険しい山容を見せる石鎚山の天狗岳と弥山の姿が現れた。
新たな挑戦に心弾むが、前途多難を思わせる。

08:20

瓶ヶ森まで10kmの地点。

大駐車場と国民宿舎石鎚やロッジがあり、ここで登山準備。


08:22

石鎚神社遙拝殿

08:26

いよいよ登山開始。

登山口の標高は1492m(いよのくに)と記されている。
従って標高差は490mである。

08:44

「ツクシショウジョウバカマ」が顔を見せてくれた。

08:45

期待していた通りの「アケボノツツジ」が青空に映える。

08:46

左右に笹が覆い茂った小径。

09:13
樹立するウラジロモミの間に見える石鎚山
この辺りの標高は1500mを超えており、ここから1700m位までには、ウラジロモミやブナがよく見られる。
ウラジロモミの裏側。


09:15

アケボノツツジや緑色に映える木々の中に木肌だけをさらす奇妙な姿が印象的な枯木立。

09:34

身近に見たアケボノツツジ。
可憐な蕾も見える。

09:49
開花を待つ「オオカメノキ」 ブナ林によく見られ、丸い大きな葉が亀の甲を思わせる。開花すると「ガクアジサイ」に似る。



09:52

石鎚山の山頂部。

安山岩質熔結擬灰岩という岩石が露出し、くさびを立てたようなやせた岩稜である。

10:27

「シラベ」

日本特産の亜高山帯針葉樹。
地球温暖化で消失が予想されていると云う。
この他に、目にした樹木は次の通り。
ダケカンバリョウブアサノハカエデ
ツガ・ゴヨウマツ

10:41

成就社ルートとの合流地点。

10:42

鳥居の向こうには「二の鎖小屋」

11:02

「二の鎖」

画像下方に鎖が見える。
90度に近い!?急勾配を65mの鎖を頼りに必死に登る。

時にはこの鎖の輪の中に靴の先端を突っ込んで登った。

11:11

面河ルートとの分岐点には、「三の鎖小屋」がある。

11:12

ここでは、鎖をさけて迂回路を登る。

11:21

弥山」山頂(1974m)

画像右側の”頂上社”と中腹の”成就社”及び西条市にある”石鎚本社”の3社を総称して、「石鎚神社」と云われている。

画像左側:「白石小屋」に宿泊する者もいるとか。

11:24

目指す天狗岳を背景に。

11:25

天候によって、弥山まで来て眼前の天狗岳に行けないことがしばしばあると云う。

11:26

険しさを見せつける頂上には人影が見える。
あの岩峰を歩くことになる。

11:36

断崖絶壁。

11:40

今となっては、慎重に動く登山者の姿が滑稽に見える。(失礼!!)

11:45

天狗岳山頂(1982m)
             

11:47

天狗岳山頂より弥山を振り返る。

5月の連休とあって大勢の登山者で足の踏み場もないほど!!

12:16

食事をとろうと弥山に行き返してしたが、この通りの混雑ぶり。

傍らでおにぎりを食べて13:00下山開始。

15:00

無事下山。


16:00

宿泊先の「国民宿舎面河」に到着。


18:05

流石、国民宿舎の”超豪華”な夕食!



  翌日の瓶ヶ森はこちら



    
    
  
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送