開聞岳(正面登山口ルート)

開聞岳(922.2m)は薩摩半島南端の錦江湾(鹿児島湾)入り口にあり、885年(仁和元年)の最後の爆発で溶岩がせり上がって現在の山容が出来たと云われている。
まさに「海の門」に位置していることから「かいもんだけ」と呼ばれるようになったと云う。
別名「薩摩富士」あるいは「海門山」とも云われている。

故深田久弥の「日本百名山」の中では2番目に低い山であるが、どこから見ても見飽きない綺麗な円錐形をした秀峰である。
1000mに満たない低山でありながら「日本百名山」のひとつに選ばれたのも、標高だけでは計り知れない魅力たっぷりの山だからこそであろう。
また、登山道は、螺旋状になっておりこれも極めてユニークである。

期日:2003年3月30日(日) 紹介先:開聞町役場 0993-32-3111

            

09:06

「正面登山口」から出発。

標識には「ココは2合目 あと3.5km」とある。
09:21

2.5合目

左方向に「開聞山麓自然公園」へ通じる道がある。
09:26

3合目

ずっと本格的な登り道が続いている。
09:29

滑りやすいザレた小石の道が続く。
09:46

4合目
あと2.5kmとある。
10:00

霞んではいるが、長崎鼻が見える。
10:18

この辺りから急に岩質が変わって、大きな岩が横たわっている。

文献によると、このような岩質の相違は、開聞岳が一回の噴火で出来たのではなく数回の噴火によって出来たことを示していると云う。
10:19

6合目

下山時は、ここから先は滑りやすい。
10:40

7合目

東川尻登山口への分岐であったが、現在はこのルートを歩く人はいない。

この辺りから灌木帯になり、左手に東シナ海が見えてくる。
大きな岩の上を滑らないように注意深く渡り歩く。
11:03

眼下の「開聞山麓自然公園」と東シナ海。
11:05

右上を見上げれば、青空の下に旧火口壁頂上の一部が見える。
11:13
仙人洞の説明には、「この洞窟は、開聞岳が噴火したときに溶岩がせり上がって出来たもので、山伏たちの修行の場として使われ、仙人洞と云う名前が付けられたと云われています。」


この辺りには空洞が多く見られた。更に樹林の中を進む。
11:20

8合目
11:34

珍しい花を二つ発見。

 トベラ(海桐花・トビラノキ=扉の木)

葉は互生するが,枝の先の方に集まるので輪生しているように見える。
葉が反り返るのが特徴。雌雄異株で,左の写真は雌株。花の中心部にやや膨らんだ子房が見える。(文献より)
11:43

 「ツクシ ショウジョウバカマ

  葉の形
11:56

9合目を過ぎたところに、急な岩場に階段があり補助綱をしっかり持ちながら用心深く登る。
(上段から見る)
12:07

山頂まであと一息だ。
12:08

この岩場を登ると頂上だ。

標高が高くなるにつれ、足下の石や岩が変化して、火山の歴史を垣間見たような気がする。
12:10

山頂に到着。2合目からおよそ3時間を要した。

右奥には池田湖が見える。

大小の溶岩が折り重なった狭い頂上で弁当を開く。

快晴ではあるが、霞んでいるので山並みをデジカメに収められないのが残念だ。
13:08

岩場に見え隠れしていた小さな可愛い!野ネズミ。
13:15
下山開始。

山頂手前にある「御嶽(みたけ)神社」は、「枚聞(ひらきき)神社」の奥の宮である。

この「枚聞神社」はJR開聞駅の北方1kmにある。

国の重要文化財に指定されている室町時代の高貴な女性の化粧箱があると云う。
13:23

キブシ

15:43無事下山。およそ2時間30分を要した。  帰途池田湖畔で一休み。
16:27

円錐形の秀峰「開聞岳」 

        

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送