国見岳(樅木(もみのき)登山口)

九州山地は、九州の脊梁にあたることから、脊梁山地とも呼ばれている。山深く、谷あいには平家落人や追討の源氏の子孫と伝えられる人々が暮らす五家荘の集落が開けている。
国見岳は、宮崎県と熊本県の境にあるこの九州脊梁山地の最高峰であり、九州本土で8番目に高い山である。また熊本県では最高峰である。
この国見岳(1738.6m)には、8年前の7月に広河原登山口から登ったことがある。今回は樅木登山口からの挑戦となる。(GPSトラック参照)

アプローチ:R218三和(みつわ)右折→R445二本杉峠→林道下屋敷樅木線→泉村吐合(はきあい)左折→樅木→八八重(はちはえ)泉第八小学校→民宿「山女魚荘(やまめそう)」の先すぐ左折→最初の三叉路左折(注:右をとると白鳥山登山口)→ゲート前(駐車)

カーナビを利用するとき・・・泉村第八小学校(0965−67−5220)  山女魚荘(0965−67−5201)
  

期日:2010年5月4日(火)     紹介先:八代市泉支所 0965-67-2111       
             

09:00

五勇谷橋ゲート

林道「樅木線」終点であるゲート前に到着。

著名な山でもあり、連休の故か遠方からの車(大分・佐世保・愛媛・福井・千葉)が多く、すでにいっぱいである。

ここより20m程手前の路肩に車を止める。

09:20

ゲート前を起点にスタート。
登山口はゲートの先だ。

「五勇谷橋」を渡ると、右手に登山口まで
300mの案内標識がある。

09:29

薄暗い植林の急登で始まる樅木登山口。

09:49

この日は夏日よりで、息は上がり、顔の汗を拭き拭きの登りが続く。

流石に脊梁山地の盟主である国見岳、楽には登らせてくれない。

10:00

小さな尾根を右に巻いた後、巨岩の壁の右手をよじ登って左へ行くと、大きなヒメシャラが天を突いている。

10:05

倒木の下をくぐり抜ける。

10:11

ブナやスズタケの道を過ぎると、旧道との分岐に出会う。

10:26

旧道との分岐

左へ下れば旧道(上流側)登山口ルート。

ここは右をとる。

10:38

1409mピーク付近に達すると、右手の樹間に大きな稜線が見えてきた。

国見岳から小国見岳(こぐるみだけ)、五勇山へ続く向霧立越(むこうきったちごえ)だ。

10:43

さらに前方に見えるピーク(1585m)を乗り越えなければならない。
まだ国見岳の山頂は遠い。

10:46

ヒメシャラの美林帯。

10:57

真夏を前に息づいている周りの樹林の中に、立ち枯れした一本のブナの巨木が登山道を塞ぐように立っている。

もの哀しげな眺めで、侘びしい想いに駆られる。

11:15

スズタケの中の急登に喘ぎながら登っていくと、先ほど見えた1585mピークのある広い大きな尾根に出た。

ここから一度鞍部に下って、山頂に登り詰めなければならない。
もう一踏ん張りだ。

ピーク付近からの展望。

小国見岳(おぐるみだけ)(1708m)

五勇山(1662m)

遙かに市房山(1720.8m)

11:35

未だ花のないバイケイソウの見事な群落。
開花すれば圧巻であろう。


11:47

岩に絡まって生き抜いている大木に感嘆する。

11:50

ここを上り詰めれば山頂だ。

山頂すぐ手前には小国見岳、五勇山縦走路の分岐点があり、左へ。

11:53

岩稜の上に立派な祠がある国見岳(大国見:おおぐるみ)山頂。(要2時間30分)

標高1738.6m、一等三角点がある。


「国見」の名は、為政者が自分の領地を見渡すという意味と、広い地域や里々が眺望出来るという意味から付けられたと云われ、九州にも数多くある。

さしずめこの山は、九州にある「国見」の盟主といったところであろう。

展望は360度だが、遠方は霞んで撮れない。

山頂にはシャクナゲの群落があるが、蕾は硬そうで、その華やかさを見ることは出来なかった。



12:55
ゆっくり昼食を済ませ、下山開始。

14:41
無事にゲート前到着。
(復路:要1時間46分)


   
     



    グラフ断面図

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