黒岳(雨堤コース) |
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男池を起点に風穴から天狗岩・高塚山までの往復登山は数回経験しているが、今回は黒嶽荘(庄内町阿蘇野2259:097-585-1161)登山口を起点にB雨堤、G風穴を経てI高塚山、L前岳(鷹巣)を周回するルートを試みた。 最高点の高塚山(1587m)と前岳(1340.0m)や天狗岩(1556m)、荒神森(1540m)や明神森(1390m)など五つのピークを総称して「黒岳」と言われている。(GPSトラック参照) ガイドブックや地形図を見るとJ上台からL前岳の間と、L前岳から@黒嶽荘に至るまでの急坂は岩の斜面が多く特に険しいことが明白だ。私なりの覚悟をして足を運んだが、特に「前岳」以降は想像以上の難コースであった。(GPSトラック参照) アプローチ:熊本市内(04:40)→瀬の本高原4差路右折→R442→牧ノ元4差路左折→広域農道→直入町4差路左折→広域農道→古宮4差路左折→男池方面・R621(田野・庄内線)→黒嶽荘(07:00) (要2時間20分、98km走行) 期日:2008年7月16日(水) 紹介先:由布市役所庄内庁舎 097-582-1111 竹田市役所久住総合支所 0974-76-1111 |
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07:00 黒嶽荘(097-585-1161)前の駐車場に到着。 黒嶽荘の前を通り抜けると正面に登山口がある。 |
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@ 07:32 スタート 左へまがり、雨堤コースをとる。 右側の直進する道は、前岳へ直登するルートで、復路はここに下りてくる。 |
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20分程進むと、林道とのA分岐に出る。 間もなくB雨堤に来た。(08:00) |
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08:16 清々しい森を歩く。勾配の少ない山道。 |
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C 08:21 「カツラモト」分岐 直進すると「上峠」方面。 ここは右をとり「風穴」を目指す。 右をとると「登山口」と記された小さな道標がある。 |
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D 08:39 ブナの大木 このブナの大木に出会った頃から急登になる。 |
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10:20 徐々に勾配が厳しくなり、苔むした岩の上を渡り歩く。 ペンキの目印が有り難い。 少し右足の膝に痛みを感じるようになる。 5月18日の「木山内岳」以来、2ヶ月ぶりのことであるし、このブランクの後にいきなりこんな険しい登山を試みたことが悔やまれた。 |
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E 10:47 「岳麓寺」への分岐点 黒岳・風穴方面へ進む。 |
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続いて F 10:53 米窪(大船山)分岐。 |
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G11:00 ようやく風穴のある分岐点に到着。 途中から右膝の痛みが強まり、ゆっくりペースになってしまい、ここまで3時間半を費やしてしまった。 ガイドブックの目安より30分オーバーしている。 10分余り休憩して、足を休ませるが芳しくない。 右へとり、黒岳(高塚山)を目指すが、ガレ場の急登が待ち構えている。 |
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11:26 ガレ場の急登は、右膝にますます負担をかけて痛みが増してくる。 ゆっくり一歩一歩の亀さん歩きで高度を稼ぐ。 |
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H 12:06 「天狗岩」には行かず、この道標を左(北西)にとり直接「高塚山」を目指す。 (↓「天狗別れ」までは行かない) |
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I 12:24 「高塚山」山頂:1587m スタートしてから、4時間50分余りを要して到着。 (標準タイム?より1時間程オーバータイム) ここで膝の部分をじっくり揉んで痛みを和らげようと試みるが、一向に快復しない。 楽しみの昼食はおにぎり一個しか口に入らない。 いつものように三脚を立てて自らを撮る気力さえ失せてしまった。 |
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左手前:大船山 中央奥:三俣山 右:平治岳 |
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巨岩で埋め尽くされている「天狗岩」 13:20 疲れと痛みを回復できないまま、気合いを入れ直して「前岳」を目指す。 |
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J 13:54 「↓上台」から「←高塚山」を振り返る。 |
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14:14 「上台」からは右足を更に痛める急な下りだ。 一歩一歩進むしかない。 道に迷わないように。滑ったり、転んだりしないように。これだけを念じながら足を運ぶ。 中高年の滑落事故は、バランスをくずして転倒することが多いことを思い出す!! |
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14:21 由布岳・内山・鶴見岳などが遠望できる。 |
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1357mピークを過ぎて鞍部に下ると、 K 15:29 「上台うつし」だ。 |
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15:35 巨岩の間を所狭しと通り抜ける。 |
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15:41 「前岳」が見え始めるがこの足ではまだまだ遠い。 |
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15:46 赤のテープやペンキを頼りに必死に進む。 岩だらけで、この目印がなければGPSがあってもお手上げだ。 (GPSは、電波伝搬が良好な場合、位置精度は15m未満であるが、上空が開けていないと、大きな誤差が生じる) 転倒でもして、捻挫したり骨折でもしたら取り返しが付かない不安に取り憑かれる。 |
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もう勘弁して下さいと懇願したいほどに岩が立ち塞がる。 |
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ウンザリする程に岩場の連続だ。 |
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L 16:09 「前岳山頂」1334m 「高塚山」から右足を引きずりながら2時間50分ほどで「前岳」に到着した。 いつもの晴れ晴れしい達成感を感じることは出来ない。 この状態で果たしてゴール地点までたどり着けるか不安で一杯だ。 ビューポイントはあちこちあるであろうが、ただ足場を捜してゆっくり進むことにする。 |
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16:34 岩場の急坂は、この足の状態ではロープがなければ下りることは出来ない。 |
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16:42 ずっとこんな岩場の下りが続き、18時前頃から夕立が降ってきた。泣きっ面に蜂だ。 |
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M18:17 「白水別れ」 この道標を見て安心したが、ここからもまだまだ下りが続く。 @19:07 ゴール 濡れながら50分を要して、必死の思いで登山口に辿り着いた。 スタート地点から、11時間35分の最長記録だ。(1mで4.5秒要している!!) もっと足腰を鍛えなければダメなことを痛感させられた山行になった。 しかし、それでも周回して登山口に戻れたことを感謝しつつ家路についた。 |
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