九千部山・石谷山

脊振山地の南東部、福岡県那珂川町と佐賀県鳥栖市の境界に位置する九千部山(くせんぶさん:847.5m)とその南に連なる石谷山(いしたにやま:754.4m)のピストンを試みた。

人の名字や町名には、難解なものや珍しいものも多いが、この「九千部山」という山名には以前から興味を持っていた。
九千部山は、うち続く風水害を治めようと僧侶髏Mが願をかけ、一万巻のお経を読む途中、九千巻で死亡したことにその名の由来があると云う。

佐賀県の山歩きは初めてでもあったので、いつもより気合いが入っていたが、予想外の積雪があり、およそ8時間30分を要し、悪戦苦闘の山歩きとなった。(GPSトラック参照)

アプローチ:九州自動車道「鳥栖IC」→R3を久留米方面→最初の交叉点(姫方町)右折→池ノ内交叉点を直進→「四阿屋:あずまや」案内板左折、東橋を渡り直進→山道に入る→右手に「城山自然公園(勝尾城址)」、左手に広い駐車場(池ノ内交叉点から3.4km)

期日:2008年3月6日(木)  鳥栖市役所:0942−85−3500 
             

右側に「城山自然公園」の案内標識や「史跡 勝尾城筑紫氏遺跡」の石柱がある。
石の階段を上ると、筑紫宮の社殿に出る。



左側に広い駐車場がある。

09:22 @いよいよ気持ち昂ぶるスタートだ。

駐車場の左手奥(南側)の小道を下って、丸太橋を渡る。植林地に入り最初の小谷を左折。しばらくすると高圧線の鉄塔の下に出る。更に進んで

09:39 A林道に出る。

正面の尾根の少し右側に小さなテープを頼りに、法面をよじ登る。(かすかな踏み跡をしっかり確認して注意深く登る) 尾根を南に100mほど上がれば、

09:50 B主尾根に出て右折して西へ。

10:08 C447mピークを過ぎる。

やがて左手に広い林道が見えて来る。

10:14 D林道に出て左は「雲ノ尾峠」、右をとり600mほど西方へ滑らぬように注意深く進む。




小さな峠に出ると、広い林道も狭くなる。

10:32 E右手の道標を見て、尾根を登る。

10:50 F546mピークを巻いて、左に行く。

11:00 G再び林道に出たら、真正面に続く登山道を上がる。

11:04 H二つ目の高圧線の鉄塔広場に出る。思いの外雪が深い。鉄塔の下を進む。

11:09 I御手洗(おちょうず)の滝コースと合流。

目指す石谷山まで0.6kmとあるが、雪道は先が長い!



11:46 J「石谷山」山頂到着。
積雪は20cmを越えてテーブルやベンチは使えない。
景観も全くなく、通過点のような山頂だ。





山頂で弁当を食べる場所がない。
乾パンを3コ食べ、休む間もなく12:00頃から九千部山を目指す。

微かな踏み跡を頼りに進むが、後で後悔することになる。

12:11 K三領界峠 

ここまで来るのに石谷山から1時間を超えている。 こんな雪道は初めての経験だ。

予定では、12時には九千部山に到着するつもりであったのに・・・。雪道は深くなり、足腰が重い。

この種の案内板は、こんな積雪時には役に立たない。

然し何とか雪景色に励まされ、自ら叱咤激励して一歩一歩前へ進む。ここまで来てUターンは考えられない!

13:57 L四阿屋(あずまや)分岐点

復路はこのルートを予定していたが、踏み跡が全くなくて、往路と同じルートを辿ることになる。

14:02 M那珂川分岐点。

文献によれば、「九千部山と石谷山は、花崗岩からなる台地状をなし、尾根の起伏が緩やかで、東と西に落ち込み、東に河内ダム、西に南畑ダムがある」
とあった。
気楽に来てみたが、雪深い道は想定外であった。

私のような雪道になれていない者は、石谷山で早々に引き返すべきであった・・・。

14:25 Nやっとの思いで九千部山頂に到着。

積雪が浅ければ、石谷山から1時間強で来れるところを、2時間25分を費やしている。雪道は、足腰の疲れがひどいものだ。

スタートから5時間を要した長い辛い歩きだった。

3階建ての展望所だが、屋根のある1.2階の床にも所かまわず積雪している。腰を下ろすところもない。

アンテナ群
   
石谷山を見ることが出来た。
     
14:45

食事もとれず、体力を回復する余裕もない。
急ぎ下山しないと夕暮れが恐い。

往路は5時間を要しているが、なんとしても18時頃までには、駐車場に戻らないと危険だ。
3時間15分しか残っていない。必死で帰ることになる。


重たい疲れた足腰を必死に駆使して、帰り着いたのは、18時5分であった。
3時間10分で帰り着いたことになる。30分〜1時間遅れていたら大変なことになるところだった。
大いに反省しながら、温泉にも入らず車を走らせた。
              
  
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