城山・九千部山            

城山”と名のつく山は全国に数え切れないほど存在するが、今回の城山(じょうやま:498m)は、佐賀県の東部、鳥栖市の北方に位置し、名の示すとおり山城の勝尾城(かつのおじょう)があった山である。

1423年に渋河義俊が築城し、1497年以降は三代にわたる筑紫一族の本拠地となっている。天正14年の島津氏の九州制覇の際に落城し、豊臣秀吉に転封されてしまい勝尾城は廃城になった。
(城山説明板から抜粋)

九千部山(847.5m)はその昔、うち続く風水害を治めようと髏Mという僧侶が願をかけ、一万巻のお経を読む途中、九千巻で死亡したことにその名の由来があると云う。なお九千部山は、福岡県那珂川町と佐賀県那珂川町の境界に位置している。
昨年(2008年)3月石谷山経由で登っているので2回目になる。(GPSトラック参照)


アプローチ九州自動車道「鳥栖IC」→R3を久留米方面→最初の交叉点(姫方町)右折→→池ノ内交叉点を直進→「四阿屋:あずまや」案内板左折、東橋を渡り直進→山道に入る→右手に「城山自然公園(勝尾城址)」、左手には広場(駐車場)がある。(池ノ内交叉点から3.4km)

期日:2009年10月16日(金)  

              


@スタート 07:45

石段を登って筑紫神社の境内へ。

境内を真っ直ぐに抜けて、社殿の右手から小さな沢に沿って北に登っていく。



間もなく小さな二段の滝が現れ、その横の「山家鳥栖線bT4」と記された送電線標識を右に回り込むと、十三仏がある。

右手上部に7〜8mの「十三仏ノ滝」が流れている。


沢沿いの岩をスロープに頼りながら慎重に登る。

最後の滝を過ぎて、「佐賀幹線bP40」、「山鳥線bT4,55」の標識を右に曲がり雨にえぐられた道を北に進む。

やがて右手に送電線が現れ、更に坂が続き転石(ころげいし)集落への分岐点に達する。
(右をとれば転石方面)
←左手に巨岩があり、更に急坂に汗を流す。

A 城山山頂 08:46

スタート地点@からおよそ1時間。

標高は498mと低いが、結構登り甲斐のある山であった。(4等3角点)

南側の展望は良いが、霞んでカメラに撮り込められない。

山頂南側にある中央台地。

ここには、春先、可憐なハルリンドウが咲き、夏には梨の木に沢山の小さな実がつくと云う。

中央台地北側にある「説明版」

09:05スタート 

ここから北に踏み跡を辿り、九千部山に向かう。

09:09

下ると間もなく、ピーク(地形図498m)の左手に九千部山を指し示す道標が立っている。

九千部山へ4.0KMとある。

植林の中にある丸太段を一気に下る。

B大谷観音分岐 09:18

下って鞍部に出ると、三差路となり、左を取る。(右は、大谷観音)

復路、右側の道から来ることになる。

C 四阿屋(あずまや)分岐 09:24

Bの分岐から正面の尾根を左に巻いて、間もなくすると、再び分岐となり右をとる。

左は、復路で利用する筑紫神社方面へ下るルートである。


09:42

丸太段などの急登に喘いで尾根の左側を登り高度を上げて行く。


D 大谷登山口分岐 09:47

右は復路で通るL大谷登山口に通じる。
直進して、九千部山方向へ。

E 林道に出る。10:15

きつい登りが続いてウンザリしている頃、未舗装の広い林道に出る。

正面に目をこらすと、
「林道左へ5分で右へ」の案内板が見える。



右へ登ると、いきなり丸太段の急登が待っているが、しばらくの辛抱だ。

F 688mピーク 10:25

巨岩の前に三角点がある。

G 展望岩 10:37

岩上に登ってみたが、樹林が展望を妨げていた。

この辺より、植林帯から自然林に変わる。

H ブナの大木  10:43

心癒される大木だ。

I 11:02

ようやく九州自然歩道の稜線に出る。

さらに進んで、グリーンピア那珂川への道を左に見て、僅かに急坂を登ると、テレビ局のアンテナの建つ広場へ達する。

広場からから右へ回り込むと展望台や石祠のある山頂だ。

J 九千部山山頂 11:20

山頂回りには、テレビ塔や無線中継塔が林立していて興をそがれる。

画像後方に見えるのは、展望台。
よく晴れた日には、360度の眺望と云われるが、この日は霞んでカメラに収まらない。

南方近くの「石谷山」は確認できる。

西方に見えるのは、背振山

雲仙や阿蘇山などは視界不良で確認できない。

自分一人だった山頂に、”ツアー客”がどっと押し寄せ広場を占領されたので、急ぎ下山開始。

12:12 スタート

下山は、昼食をとったベンチとテーブルのある芝生の広場から南東へ下る。

12:17

5分も下ると、三差路がある。
直進して大谷・転石方面へ。

12:50

分岐からKの未舗装林道に出るまでのルートは、地形図に表記されているものとはかなり違っていて困惑する。

大小いくつもの谷を越えなければならないし、相当に荒れ果てた道であったが、踏み跡はしっかりして所々に案内標識もあった。


K 林道出会 12:53

往路でのE林道に通じている。

この林道を横切り、L大谷登山口方面へ。

L 大谷登山口 13:08

舗装された林道に登山口がある。

ここからMまで林道歩きが続くが、舗装された道は、登山靴には不向きで疲れるものだ。推奨出来るルートではない。

M 藪こぎが待っている所。

舗装林道が終わると、右手に砂利道がある。 しばらく進むと、右手に登山道があるが、草が茂って見つけにくい。

特に案内表示もないので、慎重に探さなければならない難所だった。

明確でない踏み跡を慎重に進むと、10年前に設置された古ぼた案内標識を発見して安堵する。

このルートを使う人は殆どいないように思われる程に荒れている。いずれはブッシュ化するのではなかろうか?

悪戦苦闘して、やがて往路に使ったBの大谷観音分岐に出て右をとり、Cの四阿屋分岐に出て左をとる。


C四阿屋分岐から左に下ると、踏み跡はしっかりしているが、歩きにくい道が続く。

沢は水量が少なく楽に渡れたが、雨の後は危険だろう。

沢を渡り、案内標識に従って右にとる。

歩きにくい沢沿いの道が続き、やがては薄暗い林道に出る。


15:03 ゴール

林道に出て10分程でゴールする。

GPSの測定によると、所要時間はおよそ7時間17分とある。
実質歩行時間は、6時間程度であった。


腰・膝の痛みや疲れも感じることなく山歩きを楽しむことが出来て嬉しい。
次の計画が楽しみだ。

帰途、鳥栖筑紫野有料道路(実際は無料)の城山IC側にある”ガーデンスパ・パルクの湯:092-926-4526」で汗を流す。
(600円)
            
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