桑原山(八本木)

桑原山(くわばるやま:1407.9m)は、別名八本木(はちほんぎ)とも呼ばれ、大分県宇目町と宮崎県北川町との境をなす傾山、新百姓山、夏木山、木山内岳を結ぶ稜線の東端に位置し、祝子川(ほうりかわ)をはさみ大崩山と対峙している。(GPSトラック参照)

桑原山の山名は宇目町側山麓にある「桑の原」、あるいは「桑原川」にちなんで名付けられたと云う。また別名の八本木は、昔、山頂に八本の大木がそびえていたからと言われている。
山頂からの展望は芳しくないと云うが、この時期の山頂付近はアケボノツツジが満開と知り初挑戦した。

アプローチ:R57→豊後竹田市→「天神」信号右折→R502→「市場一区」信号右折→R326→「道の駅宇目」→桑原トンネル→すぐに右折→すぐの三叉路左折→祝子川へ続く車道を3.5km→三叉路に「八本木」の道標右折→黒内林道→林道終点に駐車(桑原山登山口)

期日:2010年5月9日(日)     紹介先:延岡市役所北川町総合支所 0982-46-5010   
            

06:48

黒内林道終点にある桑原山登山口。




登山口にあった「上人の岩屋」説明版

「黒内谷川上流 桑原山の中腹、大きな自然石の岩屋に九体の石仏が安置されている。地元では、ここを「上人の岩屋」と呼んでいる。
石仏は、上人(廻国僧)によって彫られたものと云われ昔、黒内地区の九戸の人々が、疫病や飢餓などから逃れ、地区の平安を祈るために、上人に協力しながら一体ずつ奉納したと云う伝承がある。
石仏の一体には、「文化十西」(一八一三年)の文字が刻まれている。

平成十四年十二月二十二日

上人:仏教における高僧への敬称。

07:14

登山口スタート。

「上人の岩屋」の説明版の脇から山道に入ると、ヒノキ林から始まる。

07:26

すぐにヒノキ林を抜る。

若葉が目映い自然林の中の至る所に、ユズリハが群生している。

山中でこんなにユズリハを見たのは初めてであった。

07:38

やがては、大石、巨岩が点在する急登の山道になり、数カ所ロープが張られている。

07:50

巨岩に会えるのも山歩きの楽しみの一つである。

07:57

「上人の岩屋」に到着。

巨大な巨岩?とでも表現すればいいのだろうか。
木々の奥にあるのが岩屋であるが、おまりに大きくて、うまく撮れない。

岩屋と言うだけあって、6〜7人は横になれそうな岩陰がある。



岩屋には、確かに九体の石仏が安置されていた。

上人様に手を合わせた後、岩屋の手前右方から小尾根に上がる。

08:15

樹林の中をロープを頼りながら高度を上げていく。

藪椿やアセビが目につく。

08:19

山頂から北東に延びる尾根に辿り着く。左折して、尾根を西南方向へ進む。

(復路で、ここを直進しないようにしなければならない)

08:24

大岩の先で、右斜面に作られた木段を慎重に下る。(右側は断崖絶壁)

さらに先にある岩稜を右に巻いてから再び尾根に戻り、南西に進む。

08:37

自然林の尾根を登り詰めると、982mのピークに達する。

ここのピークからの展望はない。
ピークから一旦鞍部に下ることになる。

08:40

岩にへばりついて生き抜く樹木の逞しさに感嘆する。

08:57

鞍部から再び尾根の登りが始まる。

09:00

標高1100m付近から、尾根の北の斜面をトラバースしながら高度を上げていく。
ミツバツツジが疲れを癒してくれる。

09:09

足下には開花を待つバイケイソウの群落。


09:23

勾配のある斜面の急登がきつい。
(ここで5〜6分休憩)

09:31

尾根の北斜面のトラバースが続いて疲労が増す。

09:42

北斜面から再び尾根に戻ると、苦労した甲斐あって、満開のアケボノツツジが歓迎してくれた。すばらしい!

09:50

巨岩の右を巻いて上り詰めると山頂だ。

山頂すぐ手前には、矢立峠への分岐がある。
かまぼこ板ほどの小さな案内板が、左手の木にくくりつけてある。



10:00

ようやく辿り着いた広くない桑原山山頂。

(要2時間46分)




山頂付近は、ミツバツツジとアケボノツツジの競演真っ盛り。有り難い。


山頂の少し西には、山の神の石祠がある。
この山系では、石祠は珍しいと云う。
昔は信仰の対象として、登山者が絶えなかったのであろう。

このまま西を辿れば、木山内岳夏木山新百姓山傾山を結ぶ稜線に出るはずだ。
     

山頂からの展望はかんばしくないが、

右手(西)には、霞の先に大きな山体の大崩山が横たわっている。


大崩山(袖ダキ)から見た桑原山はこちら

木山内岳から見た桑原山はこちら

可愛岳から見た桑原山はこちら

南西には、かすかに確認できた祝子(ほうり)ダムを挟んで鬼ノ目山。


ミツバツツジとアケボノツツジの花の競演を存分に楽しみながら昼食をとる。

珍しく1時間以上も山頂に留まった。

11:09
名残惜しみながら下山開始。

13:05
登山口にゴール。(要1時間56分)

帰途、花水月(はなみずき)温泉で疲れを癒す。








 現在の時刻ですが。

 貴方の時計と合ってるでしょうか?


 

グラフ断面図         
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