三俣山(スガモリ越コース)

三俣山(みまたやま:1744.7m))は大分県西部で九重連山の北部に位置し、九重町(ここのえまち)と久住町との境にある。
三つの頂が見える堂々とした山容は存在感があり、噴煙を上げている南側の硫黄山(1550m)と共に飯田高原のシンボルと言われている。

山名の由来は、どこから見ても三峰に見えるためだと言われているが、実際に登ってみると、主峰と四つの外輪山からなる五峰の山体であった。
登山口はいくつかあるようだが、長者原の九重登山口からスガモリ越(ごし)の一般的なコースを選択した。

期日:2002年11月10日(日)    紹介先:九重町役場 0973-762111

                       


7時5分熊本市内出発。天気予報では晴天であったが、阿蘇の山並みには暗雲がかかり心配であった。(07:50)

ススキにも秋の気配が色濃く感じられ、雲の下には久住山が見える。(8:23)

9:00

登山口は駐車場南側のドライブイン右横にあり、舗装した車道を登っていく。

この道は、硫黄山から硫黄を搬出するための鉱山専用道路であったが、現在はほとんど使われなくて登山道になっている。(但し遠回りになる)

左右の樹林帯には雪が積もっている。

樹林帯を抜けると道が蛇行している。
左へ行けば、指山自然観察路。

後方左より指山(1449m) 三俣山北峰
三俣山主峰(1744.7m)

鎖のゲートがあり、その手前の空き地には数台駐車してあった。

この先の砂防提を過ぎて大きくカーブした所の左手から車道と別れてササに囲まれた雪道を登り始める。

左より三俣山の
南峰・主峰・西峰が見える。

 

再び車道(旧硫黄鉱運搬専用道路)に出る。
右後方には最初に目指す西峰が見える。


再び車道と別れ、「登山道」標識を左にとり積雪した岩塊の中を黄色のペンキに案内され「すがもり越」を目指す。

硫黄山の右手後方に「星生山」(1762m)


(牧ノ戸峠から久住山へ行く途中に、屏風のようにそびえているのがこの山である。丁度裏側から見ていることになる。)

「コケモモ群落」の標識があったが、もちろんこの季節で見ることはできない。

               

「すがもり越」に到着。(10:56)

硫黄山と三俣山の鞍部になるここ「すがもり越」は「三俣山登山口」であり、「北千里ガ浜」を経て久住山や法華院へ通じる要衝にもなっている。

「すがもり小屋」の前から本格的に登り始める。
一面ササに覆われた雪の山腹を滑らぬように注意深く登り始める。

(青空の下、草むらには雪などなさそうであるが、足下は雪の道である)

山腹から後方(南方)を見ると
左より
 中岳・天狗ガ城久住山がよく見える。

 下方は北千里ガ浜

ズームアップすると東方の彼方には
大船山(1786.2m)が見える。

(坊がつるの東方にそびえている九重山群の秀峰であり、久住山と人気を二分すると言われている。頂上近くには、御池、米窪、段原の三つの火口跡がある。)

左手に星生崎。右手に星生山

南東遙かに「傾山」(1602.2m)

傾山は大分・宮崎県境に位置し西側にある「祖母山」と人気を分けている。
不揃いの岩垣を立てた勇壮美溢れるこの山は、数多くの伝説を秘めており私の登山欲を駆り立てる山の1つである。

中岳を挟んで
左に「白口岳」(1720m)
右に「天狗ガ城」

西峰の頂はもうすぐ。

11:50 
広くなだらかな西峰(1678m)頂上に到着。

この辺り一帯には、5月中旬にもなるとイワカガミが群生するという。

後方左手は、
なだらかで美しい円錐形の湧蓋山(1499.5m)である。九重町と小国町にまたがる独立峰だ。


右手には万年山(1140.2m)

左手より

黒岩山(1502.6m)
大萌の辻(1458m)
上泉水(1447m)
湧蓋山(1499.5m)
下泉水山(1296m)


☆山並みハイウェイを長者原から牧ノ戸へ向かう途中否応なしに目にとまるのが、黒岩山と泉水山である。

右手の四峰(1690m)を目指す。(12:02)

西峯から右の斜面を下って、鞍部から右に巻くように登りあがると岩が露出した「四峰」にたどり着く。

頂上の標識は朽ち果てて読める文字はなかった。(12:23)

幻想的な根子岳(1433m)。

どこから眺めても同じように見えるので”七面山”とも言われるという。北外輪壁から眺める阿蘇五岳は、仏の涅槃像<ネハンゾウ>に見え、この根子岳は顔の部分に相当する。

次に南峰(1743m)に向かう。

右後方には北大船山(1706m)

白口岳の右後方には「祖母山:1756.4m」

祖母山は、大分・宮崎・熊本の三県にまたがり、祖母傾国定公園の盟主である。骨太の逞しい山体は、いかにも男性的で濃密な自然林を残し、ニホンカモシカの生息地として知られている。

平治岳(1642.8m)と南峰

南峰中腹にあった「雨ケ池」の標識。

南峰(1743m)に到着。(13:28)

”三俣山 1峰” と記されている。
三俣山の1つの峰と言うことであろうか。

左後方は、九重山群で一番東に位置する黒岳のピークである高塚山(1587m)
黒岳はこの他に前岳・天狗岩などおよそ五つのピークの総称である

その右には
北大船山と大船山

草原状の三俣山「主峰」に到着。(14:07)

左手後方には、九重山群の東端にある「花牟礼山:1170.3m」でその山容はいかにも優しく見え、南にある黒岳の雄々しさとは好対照である。

帰途、山腹で季節はずれのコケモモを発見。
(14:20)

16:50 
往復7時間50分の長旅を終わり、

17:10
やまなみ牧場 まきばの温泉館で疲れを癒す。 

後日、Flash MXで作成したアニメーションです。





             
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