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障子ヶ岳・黒岩山に続いて、裏英彦山道を辿る第二弾!である。 英彦山の南岳(1199.6m)の南方に珍しい、独特の名前を冠している山が、「猫ノ丸尾:1044m」である。この他、”石楠花ノ頭”とか”鹿ノ角”、”上仏来山”などその由来が分かり難い、珍しい名前をもった山がある。 この「猫ノ丸尾」から西に福岡県と大分県の県境稜線をなぞるように、「石楠花の頭:1020m」、 「 ガイドブックによれば、”峰入り”とは、山伏が山へ籠もって修行することで、その峰入り修行の際に使われた道を”峰入り道”と言い、現在これらの道のことが”峰入り古道”と呼ばれると云う。 今回は、その一部の裏英彦山道を辿って、鬼杉入口→鬼杉→大南神社→ アプローチ:熊本市内→九州自動車道:植木インター→大分自動車道: 期日:2010年11月12日(金) 紹介先:添田町役場 0947-82-1231 |
08:48 スタート 下山口にもなるこの場から、車道を右方の鬼杉入口へ戻る。 |
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08:55 鬼杉入口 入口を入ると左右にシカ除けネットが設けてあり、その間を進む。 右手にススキ、左手に杉の幼木帯を辿る。 |
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09:01 谷間を進むと、丈夫な木の橋が設けてある。 |
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09:02 橋を渡ると、遊歩道として整備されている樹林帯を進む。 整備箇所と記されているが、全く違和感もなく、”峰入り古道”に相応しい自然の雰囲気がそのまま残されている。 |
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09:11 更に二つ目の沢を渡る。 敷石があり、整備されて歩きやすい。 |
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09:17 倒木をくぐり、落ち葉の絨毯の上を心地よく進む。 |
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09:19 鬼杉到着。 鬼杉と称される由来も分からないが、威厳溢れる杉の巨樹を見上げる。 木の周囲:12.4m 樹高:38m(上半分が倒れる前は、80mもあったと云う) 樹齢:1200年(推定) 私のカメラでは、この巨大さを表現出来ない。 09:25 鬼杉から直進して、次の分岐点を左にとると大南神社に辿り着く。 |
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09:40 岸壁をくりぬいて造られた、迫力のある大南神社。 英彦山49窟の一つでもあり、剣の代わりに綱を持つ”お綱替不動として信仰があつい・・・と記されている。 |
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09:52 大南神社を後にして、次の分岐点を右にとると直ぐに四辻(四差路)に出る。 左は、英彦山の南岳へ通じる。 右は、大南神社を通らず、鬼杉から直進する道。 ここは直進して東方の この分岐点が、このコースの一つのポイントであろう。 「藪こぎ、ガレ場、倒木の多い難路 初心者のみの入山は危険!」 を読んで、改めて一人気合いを入れ直す。 |
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09:54 流石に修験道と言われるだけあって、倒木が多く、足場の悪い難路が待ちかまえていた。 しかし踏み後はしっかりしており、注意深く見渡すと、要所には目印テープや小さなケルンがある。 落ち着いて、目をこらして進すめば大丈夫。 |
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10:20 ブナやケヤキ、モミジなどの樹林帯を気持ちよく辿れる所もある。 |
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10:23 籠水峠の西側にある浅い谷。 倒木の下をくぐり抜けた先は、スズタケ帯で、一登りすると籠水峠である。 |
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10:28 ここでようやく”猫ノ丸尾”の文字を見て安心する。 岳滅鬼峠方面には、「断崖をへつる難所あり」を見て緊張を覚えるが、今回は岳滅鬼峠は目指さない。 裏英彦山方面は、薬師峠へ通じる難路である。 |
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峠から北を見上げると「鹿の角:1071m」の大岸壁に映える紅葉が目に飛び込んできた。 峠で一休みして、いよいよ目的地の猫ノ丸尾を目指す。 案内標識に従って、右をとり、わずかに急登したあと明瞭な踏み後を辿ると、小ピークに達する。(10:40、998m) |
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10:44 ピークから鞍部に達し、再び支尾根を登り詰めて行く。 |
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10:55 猫ノ丸尾山頂(1044m) 山頂の東側半分は、ヒノキ林で、その他は枯れ木や倒木の禿山である。 山名の由来も分からないし、一つのピークと言える平凡な感じを受けて、いつもの山頂を極めた時の感激はない。 しかし難路と示された道程を無事にここまで来れた達成感は強く覚える。 展望は360度であるが、ガスって楽しむことも出来ず、紅葉を見渡すことも出来なかった。(この山は、展望が売りであろう!) 11:20 充分に休憩して山頂を後にする。 |
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11:33 下山途中に猫ノ丸尾を振り返ると、山頂の東側半分は、ヒノキ林で、西側は禿山である事が鮮明に印象付けられる。 |
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11:47 紅葉。 山頂から東に向きを変え、一つ目のピークに達したら右(南)にとる。 更に二つ目のピークを越えて下り始めた頃に目にした紅葉。 |
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更に樹林帯を下って行くと、やがて最低鞍部に到達する。 |
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11:50 最低鞍部(最重要ポイント) 避難路を誤解して、避難する必要はないと考え!、尾根沿いにそのまま直進してしまった。 (石楠花ノ頭を経て、岳滅鬼峠へ向かうことになる。籠水峠で示されていたように、この道程が難路で、そのための避難路とい言う意味であった) 改めて地形図を見ると、駐車したスタート地点に行くには、ここから西に”避難路”を下らなければならないのだ。 (ロスタイム約20分) 12:10 気を取り直して、右へ取り谷間のススキ帯を辿る。 |
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12:25 谷間へ下ると、倒木だらけで滑りやすいガレ場が続く。 テープ頼りに慎重に下って行く。 (修験道に相応しい) |
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12:40 足場が悪く、トレース不明瞭な難路が続く。 |
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12:43 ようやく明るくなり、砂防堤を乗り越える。 |
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12:50 未舗装林道に出て、大南林道のスタート地点に辿り着く。 周回に要した時間はおよそ4時間。 短時間ではあったが、流石に”峰入り古道”である。危険な難路もあり、トレース不明朗な所も多々あった。 しかし、GPS端末機や地形図、コンパスのおかげで、無事に下山できた。 帰途、お馴染みの”しゃくなげ荘”の温泉に浸り、じっくり疲れを癒す。 |
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帰途、英彦山大権現社の庭園で楽しんだ紅葉の一枚。 |
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