大幡山〜丸岡山

大幡山(おおはたやま:1352.5m)は、宮崎県小林市の観光地・生駒高原の南部に位置する霧島火山群の一つであり、丸岡山と獅子戸岳(ししこだけ)のほぼ中間にある。
丸岡山(まるおかやま:1327m)との間には、大幡池があり、山頂西側の窪地の一部は湿原で、随所にミヤマキリシマが群生している。(GPSトラック参照)

このルートは、韓国岳から獅子戸岳、新燃岳(しんもえだけ)、高千穂峰(たかちほのみね)へ至る霧島連山縦走ルートから外れているので、地元の人を除いて歩く人はそれほど多くないと云う。ゆっくりとした静かな山歩きを楽しみたい私にとっては格好のルートである。(GPSトラック参照)

ところがこのルートで唯一、道標がなくて悪戦苦闘した箇所がある。Lの鞍部から、地形図の標高1181m地点から1034m地点へ伸びる尾根に上がるまでの区間だ。涸谷から尾根に這い上がろうとすると、覆い被さるスズタケに行く手を拒まれ苦闘の連続であった。獣道から尾根に這い上がる初めての貴重な経験だった。

アプローチ:熊本市内→宮崎自動車道小林IC下車→県道1号(小林・えびの高原・牧園)線を西進(生駒高原方面)→生駒高原リンゴ園左折→夷守(ひなもり)林道→大幡山登山口
(走行距離:137km 所要時間:2時間30分)

期日:2008年4月27日(日)  紹介先:小林役所 0984-23-1111

     

@ 08:00 スタート

夷守林道三叉路にある登山届けボックスと案内板。

08:06 A大幡山登山口

スタート地点から300mほど直進すると、左手に道標がある。

(林道をこのまま直進すると獅子戸岳方面へ伸びている)

木の階段から始まり、ヤブレガサの群生地を割って登る。



08:20

ミズナラ、コナラ、モミなどの自然林が創り出す瑞々しい新緑の尾根を気持ちよく歩く。

B 08:41 大幡池分岐

湿原を覗こうと思って左折した。すぐ先にあったC沢が増水していたので渡れず引き返した。



09:00

引き返して、大幡山方向へ。

尾根から見える、左から
夷守岳(ひなもりだけ):1344.1m
丸岡山、大幡池

大幡池(左)の右側に大幡山

甑岳(こしきだけ:1301m)

韓国岳を真正面に見て、(左)大幡山方向へ。

09:09

秀麗な高千穂峰も姿を現してくる。

D 09:13 獅子戸岳分岐

ミヤマキリシマが群生している稜線にある分岐点。

東(左)に行けば大幡山、
西(右)に行けば獅子戸岳、新燃岳方面。

ここは取り敢えず、右にとって1381mピークに歩を進める。

E 09:21 1381mピーク

素晴らしい展望だ。来てよかったとしみじみ思う。

霧島連峰の最高峰である韓国岳が真正面に聳えている。

大幡山(1352.5m)よりも高いこのピークは、ミヤマキリシマでびっしり覆われているから、満開時はさぞ感動させられるだろう。

分岐に戻り、大幡山に進路を取る。

ミヤマキリシマの間を藪こぎするように鞍部に向かって降りて行き、登り返せば大幡山だ。

F 09:43 大幡山山頂
  (スタートから1時間40分余り)

展望抜群で雄大そのものだ。
霧島の山々が一望出来る。背景は高千穂峰。





新燃岳(1420.8m)

G 10:00 大幡山展望台

大幡山から一旦鞍部へ下り、わずかに上り返すと展望台だ。

夷守岳、丸岡山を背後に抱えた大幡池。



展望台を後にして、大幡池を目指す。

H 10:14

1308m地点の左手にある分岐を大幡池方面に取って、湖畔を歩くことにする。
(直進すれば、丸岡山方面へ)

10:21

湖畔にたどり着く。

風もなく、静かな湖面に映る韓国岳。

湖畔を散策する気分でゆっくり歩く。


I 10:36

湖畔から登り返すと、大幡山からの分岐に出る。
夷守岳方面(丸岡山)へ



J 10:38
すぐに夷守台との分岐を見て、丸岡山に向かう。

しばらく石ころ混じりの急登が続く。

K 10:56 丸岡山山頂(1327m)

大幡山から1時間程度で到着。
周囲は樹林に囲まれて、展望は全くない。
暖かい日差しの元で早めの昼食を取る。

ゆっくり休養して11:30頃スタート。
夷守岳との鞍部を目指して下る。

11:37

樹間に夷守岳が見え始める。
11:50

ブナやミズナラなどが林立する緑豊かな素晴らしい森だ。

L 12:28 夷守岳との鞍部に辿り着く。

鞍部からMへの道が全く分からない。踏み跡もない。ガイドブックにも確たるものは示されていなかった。GPSと地形図を頼りに、林道につながる尾根を必死に探し歩く。スズタケの覆い被さった涸谷と倒木に苦戦する。藪こぎを繰り返し、30分以上を要して、13:03に尾根に辿り着き登山道に取り付いた。
尾根には、あちこちにテープや目印があり、スムーズにMの林道出会いに辿り着いた。
(尾根の登山道に出たところで、引き返してLの鞍部までの道のりを確認しておくべきだった。)

M 13:16

L鞍部から48分を要して、漸くのことで夷守林道に出た。

ここで5〜6分休んで、@のスタート地点を目指して林道を歩く。

林道は、所々崖が崩れたり、決壊箇所もあったが、支障なく歩くことが出来る。(車両は進入禁止)

あちこちの斜面に密生しているヤブレガサの緑が目映い。

@ 13:54 ゴール地点に到着。

5時間54分の厳しくも楽しい山歩きを楽しむことが出来た。

帰途、「神の郷温泉」(旧、紀乃島温泉)で汗と疲れを流し落とす。

邪魔にならないように羽ばたいています!




            
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