酒呑童子山・小鈴山 


酒呑童子山(しゅてんどうじやま)(1180.5m)は大分県の西南にあり、中津江村上津江村(いずれも現在日田市に編入)とに囲まれて遠くから見てもどれが山頂か、つかみ所がないが、その珍しい名前に誘われて、アタックしてみたくなった山である。

姉妹峰の小鈴山(おすずやま)(1120m)と共に中津江村のシンボルになっていると云う。この辺り一帯は、「日田杉」の特産地で、この山も殆どは杉林であった。
この面白い山名の由来は末尾に紹介している。

期日:2003年11月30日(月) 紹介先:日田市役所中津江村振興局 0973-54-3111
                  


10:35
(熊本市内を9:30スタート)

菊池市より県道133号線(菊池鯛生線)で鯛生方面へ向かう。熊本県から大分県に入って間もなくすると、スーパー林道の標識がある。ここを右折。
 
     

11:00

カシノキズル峠にある「酒呑童子登山口」。(42km走行)
10数台が駐車できる広場。
山頂まで1766.2mとある。
高度:1050m
     

11:08

スズタケと杉林の小径。

ミズナラ・リョウブ・ブナ・カエデなども見かける。

11:13

八方ガ岳(1052m)

11:20

20分足らずで、「小鈴山」に到着するが、自然林に覆われて展望は全く開けていない。

この辺りはツクシシャクナゲの群生地で、初夏であれば楽しいお花見が出来るだろう。

11:35
立派な鎖が張ってある。雪の時は役に立つだろう。

11:44

鞍部に下りたところが、小鈴越(地蔵峠)。
小さな年代物の地蔵が祀られている。ここを南下すれば、兵戸スーパー林道に合流する。

      

11:58

登山道は良く整備されている。

12:15

2カ所目の鎖。急登で役に立つ。

12:20 酒呑童子山

(登山口からの高度差:130m)
20坪ほどの広さで1等3角点があり、スズタケと灌木に囲まれているが展望はよい。

     
京都周防会と書かれたワッペン。遠路京都からの登山者か??

12:34

湧蓋山と九重連峰


13:14

雲が厚く残念。冷たい風が体を冷やす。おにぎりを1個食べて早々に下山。

13:23

鞍部から「酒呑童子」を振り返る。

14:00

ゆっくり歩いて往復3時間のハイキングコースである。
後は菊池の「わくわく温泉」だ。



「酒呑童子山」 山名の由来

豊後と肥後(熊本県)と筑後(福岡県)のさかいにある日田ん村に,男の子が生まれた。その男の子っち言うのが、ふつうの子とは違って,酒を呑むあかごやった。そこでその子は、酒呑童子と名づけられた。
 時がたち酒呑童子も大きくなると,酒を呑む量も増ていった。ある日,酒呑童子がいつものようにごくごくと酒を呑み,道に小便をしていた。すると、驚いたことに、そこらへんの草花が、にょきにょきとのびていった。
 それからと言うもの、酒呑童子はそこらじゅうのむらのやせ畑、やせ田にひっぱりだこになった。
そんなある日,そん日田んむらに、青鬼がでるっち言ううわさがながれた。なんでもその鬼は,若い娘をさらっては食らうっち言うことやった。それに憤慨した酒呑童子は、一升ひょうたんを片手にその鬼の住むという山へとかりだした。
 さて、ようやく山についた酒呑童子は、ついに鬼にあった。するといきなり鬼に、申しでた。
「酒の大呑みで、勝負をしよう。 もし私が勝ったら、もう娘は食らうな。」
そしてとうとう酒呑童子と青鬼の勝負は始まった。まず一升目、青鬼がごくんと一口で呑んだ。すると酒呑童子も負けずにこっくんこっくんと呑む。二升目も青鬼は、ごくんと一口で呑み、酒呑童子も負にこっくんこっくん。
そうしよるうち、四十五升目をこえたころから、青鬼が、だんだん赤鬼になってきた。それでも酒呑童子は、こっくんこっくん。とうとう五十一升目を呑はじめると,赤鬼はどしんっちたおれた。それでも酒呑童子はこっくんこっくん呑み干して、とうとう青鬼との勝負に勝った。
 一息ついた酒呑童子は、たまっためいいっぱいの小便を、山の上から赤くなった青鬼に向けて放った。すると、その小便は、大きな青鬼をどんぶらどんぶら流していった。その流れが今の津江川になったっち。
そして、その山を、人々は酒呑童子山と呼ぶようになったっち。
中津江村森川緑ニュース”より転載させて頂きました。

グラフ断面図         

         

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