祖母山(北谷登山口) |
九州本土では九重山群(中岳・久住・大船・星生・稲星)につぐ高峰としてそびえる祖母山(1757m)は、大分・宮崎・熊本の三県にまたがり、祖母傾国定公園の盟主と言われている。 山岳信仰の対象として歴史を刻んできた山であり、また「祖母山」の名は、山頂に神武天皇の”祖母”である豊玉姫を祀る石祠があることに由来すると云う。 明治23年(1890年)には英人登山家ウォルーター・ウェストンが高森町から五カ所を経て山頂に立ったと云う歴史もある。 コースは尾平、神原などや、風穴からの周回コースもあるようだが、最も初心者向きの北谷登山口から千間平・三県境・国観峠を経て山頂を目指すピストンとした。天候に恵まれ、風もなく心地よい汗を流すことが出来た。(登山ルート参照) アプローチ:熊本市内07:00出発。 57号線から325号線へ。宮崎県に入り、河内から「竹田五ヶ瀬線」(県道8号線)を竹田市方面へ。三秀台を左に見てなお直進。五カ所小学校前を右折して九州自然歩道(狭い林道)を標識に従い北谷登山口へ(9:00) 期日:2004年3月15日(月) 紹介先:高千穂町役場観光係 0982-73-1212 |
8:30 河内から「竹田五ヶ瀬線」に入ると、左手の三秀台にウエストン碑が見える。 三秀台とは、九州の三つの秀峰と言われる祖母山・阿蘇山・久住山を一望できることから命名されている。 |
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五カ所高原から見た祖母山と筒ガ岳。 |
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9:02 北谷登山口の直ぐ手前の右手には、黒岳・親父山・障子岳への登山口がある。 |
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9:05 北谷登山口に到着。(熊本市内よりおよそ2時間) 広い駐車場には休憩所やトイレが完備されている。 9:25 出発(千間平コース) (高度計に、この地点の標高を1110mと設定する) |
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9:34 杉や檜の中を緩やかに登っていく。 登山口をスタートすると、1合目から九合目まで約500mごとにこのような道標が設置されている。 祖母山頂迄4.77km、北谷登山口迄0.53kmとあるから、 歩行距離は5.30kmである。 |
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9:55 2合目を過ぎると、水場がある。 |
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10:28 4合目辺りから稜線歩きとなり、祖母山が見え隠れする。 |
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10:30 五合目の道標を過ぎると、平頂丘の千間平に出る。 (千間四方もある広場か?) (高度計:1440m) |
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10:50 千間平から徐々に上り詰めて、5合目を過ぎると視界が良くなり、口を開けて天を仰いでいる天狗岩が見える。 |
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10:54 6合目手前にある三県境。 (高度:1485m) この辺りはその昔、延岡の内藤候が登山した折りに茶屋場があった所と云う。 |
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11:18 さらに尾根を東へ行き、再び草原を抜ける。 祖母山には、アケボノツツジ、オオヤマレンゲ等の花やブナ、モミ、ツガ、ミズナラ等豊かな自然林が覆い、ニホンカモシカ等多くの動物も生息していると云う。 |
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11:20 7合目を過ぎて鞍部の広場に出た所が「国観峠」である。お地蔵さまが祀られている。 ←この広場は、救助用のヘリポートを兼ねている。 |
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12:03 厳しい登りが始まった。 8合目辺りから残雪が凍って何度も滑りそうになった。 アイゼンを履こうと思っても、腰を下ろす所もなく山頂まで踏ん張ることになった。 9合目は最近新築された山小屋との分岐点。 右をとって急登を登って山頂へ向かう。 |
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12:26(要3時間) 祖母山山頂(一等三角点) 途中で二人の登山者と会ったが、20坪ほどの山頂には誰一人いなかった。 360度の雄大な展望を独り占め。 祖母山の神を祀る健男霜凝日子社(たけおしもこりひこしゃ-大分県側)と祖母嶽社(そぼだけしゃ-宮崎県側)のそれぞれの上宮石祠がある。 また、健男霜凝日子社には、豊玉姫を含む九神が合祀されている。 |
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12:30 山頂からは、障子岳〜古祖母山の大縦走路の大きな尾根が延びている。 13:15 昼食を済ませ、往路はアイゼンを履いて余裕を持って下山開始。 |
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15:27 (2時間12分) 現在地と示されている北谷登山口に到着。 帰途白水村の「竹の倉山荘」で温泉に浸る。 |
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