大船山(長者原ルート)


ミヤマキリシマの名所としても有名な大船山は、九重山群の東側に位置し日本100名山の久住山と人気を2分する名峰としてよく知られている。

かって溶岩を噴出した火口をもつ火山で、山頂付近には御池(みいけ)米窪(よねくぼ)段原(だんばる)と言われる火口跡がある。特に米窪は直径およそ500m程度、深さおよそ200m程度にも及び大爆発の痕跡を物語っている。

江戸時代後期の『豊後国志』という古書には、大船山の山容を”形覆船の如し”とたとえ(しる)されていると言うが、よく見ると成る程言い得て妙である。

今回私が選んだコースは、長者原→雨ガ池→坊がつる→登山口→段原→大船山→段原→北大船山→段原→登山口→坊がつる→雨ガ池→長者原 というかって経験したことのない長い行程だった。(登山ルート参照)

長者原駐車場を拝借して車中で前泊し、翌日早朝出発。

期日:2004年5月6日(木) 紹介先:竹田市役所久住総合支所 0974-76-1111

            


06:08

長者原ヘルスセンターの北側にあるガイド犬「平治号」の銅像前から出発。

高度計:1070m設定。

06:10

白水川を渡り、「たで原湿原」に出ると、木道が一直線に三俣山の方へ向かっている。

 指山の向こうに三俣山。

06:15

自然観察路を右に分け、樹林に入る。

06:49

坊がつる、雨ガ池方面の左へ行く。
奥へ行けば指山へ。

07:03

ミズナラ、カエデ、ホウノキ、ブナ等の多い樹林である。

07:29

ゴロゴロした石の多い急坂が続き、林を抜けると視界が広がり、端正な湧蓋山が見える。
   
07:38 (高度:1345m)

ドウダンツツジの林を分けて、前方が開けて小岩場を超すと雨ガ池に出る。

雨期以外は涸れている池の北側にある木道を進む。

この辺りにはクサボケの花が多い。

07:56

やがて東側には平治岳・大船山・坊がつるの平原が見えてくる。

進行方向右手の三俣山の裾を下る。

アセビの多い林の中は、水分を含んだ黒土で滑りやすい。
草原に出るとやがて坊がつるだ。

08:35 (高度:1245m)

ようやく坊がつるに到着。一息入れて疲れを癒す。

左(北)へ行けば、吉部に通じる大船林道へ。右(南)は法華院温泉山荘

大船山へは東進し、坊がつるキャンプ場を通って避難小屋前から登山口へ。

ここまでの疲れを背負って、あの遠くに見える頂きに登ることを思うと、いささか気後れする気持ちを奮い立たせなければならない。


09:03 (高度:1260m)

平治岳登山口を左に分けて、大船山の登山口から登り始める。

アセビやリョウブの林の中は、ゴロゴロした石の多い坂道である。

09:15

こんな急登では、疲れた足がとても重い。

ぬかるんだ道を進むにつれてジグザグの急登になり、疲れも倍加する。

立中山(たっちゅうざん)へ向かう分岐。

10:09

ようやく5合目に辿り着いても、山頂の遠さに疲れが増してくる。

10:10

しかし、三俣山・硫黄山の噴煙・久住山中岳白口岳などの視界が広がり、勇気づけられる。

10:39

確かに火山であったぞと言わんばかりのザレ場である。

10:41

樹高も低くなり、大船山の頂が見えてくると疲れを忘れるようだ。

10:45

大船山と北大船山の鞍部である「段原」に到着。
 (高度:1690m)

浅い火口跡の平原で、左へ行けば北大船山・平治岳へ。奥へ行けば黒岳

青空の下、九重連峰の雄姿がよく見えて大満足。

段原から山頂を目指す途中で、振り返る。

避難小屋の道標を左に見て、米窪の西側をドウダンツツジの林の中を進む。

最後に岩場の急登を登ると山頂だ。

11:14 (高度:1785m)

大船山に到着。
(長者原からの高度差は715m)

長者原を出発して実に5時間を要したが、この展望と達成感が疲れをすっかり忘れさせてくれた。

狭い山頂であるが、遮るものは一切なくて360度の展望が開けている。


山頂東側の直ぐ下に見える巨岩と樹林に包まれた神秘的な御池(みいけ)。



12:07

昼食を済ませ、名残惜しみつつ北大船山へ向かう。


12:30

気品のある北大船山は段原から直ぐに行けそうだ。

12:35 (高度:1705m)

小さな蕾を宿しているミヤマキリシマをかき分けて山頂へ。

後方は三俣山。

30分前までいた大船山。

再び段原へ戻り往路と同じコースで帰途につく。

17:08

平治号の前にようやく辿り着く。

復路は下り道とは言いながら、往路と同じく5時間を要した。

最後の締めは
 ”九重観光ホテル”の温泉。
                   
     

疲れを癒してくれた花々

                     
↓ユキザサ コバノガマズミ
スミレ モミジイチゴ
キジムシロ マイズルソウ
ヤマアジサイ クサボケ
ハルリンドウ ミヤマキリシマ
イワカガミ  

坊がつる賛歌のHP


A

B



        グラフ断面図              

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