高千穂野(たかじょうや)

「たかちほの」と読みたいところであるが、”たかじょうや”である。阿蘇山の南外輪壁のおよそ中央部にあるが、あまり目立つ存在ではない。
ロケーションには殆ど恵まれなかったが、沢山の草花に出会えて楽しい山行であった。

アプローチ:熊本空港の南にある県道206号線を俵山・高森方面へ向かう。28号線に入ったら、”阿蘇ミルク牧場”の標識に従って右折して林道を走る。やがて大きな四差路が見えたら、左折して”グリーンロード南阿蘇”を久木野村(現在=南阿蘇村)方面へ向かう。(この交差点を右折すると”らくのうパーク”へ通じる)

期日:2003年9月18日(木)  紹介先:南阿蘇村役場久木野庁舎 0967-67-1111

               


07:22

冠ケ岳登山口を左に見て、西原村から久木野村へ入って暫く走ると、右手に5〜6台駐車できる空き地があり、駒返峠への標識がある。

ここから駒返峠→多津山峠→天神峠→高千穂野へと目指す。

07:28

柵を越えて簡易舗装の林道を歩く。

左右の草むらを注意深く見ると、いろんな草花がシャッターチャンスを待っていた!!

07:30

秋を告げる赤紫色のヤマハギ

07:35

ツリフネソウ

花の形がおもしろい。和名は花を舟に、花柄を糸に見立てたという。
花は葉のわきから出た花柄についてぶら下がっている。至る所で楽しませてくれた。

キツリフネ

黄色の花をつけるツリフネソウ。

葉はツリフネソウよりもやや細く、葉の縁のギザギザがあらいようだ。


メマツヨイグサ。

雌待宵草:小さなマツヨイグサの意味

イタドリ

葉のわきから枝を伸ばし小さな花を沢山付けていた。
痛み取りの薬効があることからこの名が付いたという説もある。

ツユクサ

古くから花の色素で布を染めたという。
若葉は食用・薬用になる。

ミズヒキ


オトコエシ

和名は男エシで女エシ(オミナエシ)に対して名付けられたという。

クサギ

葉や茎に臭いがあることから臭木という。
果実(光沢のある藍色)は染料になる。

08:40
駒返峠まであと1km。ここまでは簡易舗装であった。

路傍の花々にいちいち声をかけてシャッターを押していたら、3km歩くのに1時間20分近くを費やしてしまったが、楽しい時間である。

08:45

いよいよこれからは「山歩き」に専念できるような気もするが??

09:24

駒返峠に到着。

地蔵峠まで6,8kmと示されているが、以前この駒返峠までは地蔵峠から来たことがある。

これより長谷峠方面へ向かい多津山峠を目指す。

10:00

木陰で見つけたキバナアキギリ
(黄花秋桐)

10:04

多津山峠に到着

標高は1060mであるが、登山口からの標高差は如何ほどもない。

次の天神峠までは900mである。

10:16

ブナ、ナラ、カエデなどの落葉樹が茂り、自然の趣を充分味わいながら木陰を歩く。

10:29

天神峠到着(1000m)

多津山峠より60m低い。

10:30

高千穂野の文字がなくて少し不安になるが、清水峠方面に向かう。

10:37

外輪壁唯一の急な登りは、丸木の階段が続いていた。


10:52

ここで初めて北側が開けて、展望が目に飛び込んできた。

しかし雲が厚くて、かすかに烏帽子岳が確認できる程度である。

10:58

高千穂野の文字をみて安心する。
あと僅かに300mとある。

11:00

丸木段の隙間に咲いていた、可憐な紅紫色と白色のゲンノショウコ(ミコシグサ)を見つけて嬉しい。

民間薬として利用し、飲むとすぐに効果が出ることから、「現の証拠」
11:06

「高千穂野」(1101m)に到着。草花に魅せられて、3時間44分を要した!!

平坦地で自然歩道の一角にすぎず展望はないが、自然のまっただ中にある喜びを噛みしめる。ミヤコササが美しい。

昼食をすませ、下山開始。
14時頃登山口に到着。久木野村の温泉で疲れを癒す。
           
         
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