俵山(谷コース) INDEX

俵山(1094.9m)は、阿蘇外輪山の中で最もポピュラーな山として知られ、その東方には雄大な阿蘇五岳を見渡せる展望抜群の山である。
俵山の山容が、をいくつも積み重ねたように見えることからこの名が付いたと言われているが、納得し難いようにも思われる。

俵山の登山コースは、護王峠コース、揺ケ池コース俵山峠展望所コースなどがある。今回はガイドブックなどには殆ど紹介されていない「谷コース」を往路に、復路はすでに経験のある「揺ケ池コース」をとり周回コースとした。(GPSトラック参照)

草原状に見える俵山に「谷コース」があると知っただげでも驚きであり、俄に登頂意欲が湧いてきた。しかし数少ない資料を調べると、危険度の高いコースである。単独は避けた方が良いとか、雨天時は絶対に避けるべしとかという情報が多い。殆ど単独行動をする私は不安に陥ったが、コースなどの入念な下調べをして、危険を感じたら即座に撤退する覚悟で、好天日を選び挑戦することにした。

期日:2010年6月9日(水) 晴天!     紹介先:南阿蘇村役場 0967-67-1111

              


08:00

阿蘇郡西原村にある俵山交流会館「萌の里」の駐車場からスタート。

会館正面右(トイレ)側の簡易舗装の牧道を南東に進む。

天候に恵まれ、この時刻でもすでに暑さを感じるスタートである。

08:08

牧柵に沿って進むと、柵に突き当たるが、通過できるようになっている。

草丈が伸びているが、まだ踏み後は見える。
左右に分岐があれば、右側の涸谷の方へ辿ればよい。

(今後草が伸びれば、踏み後は見えなくなるし、梅雨に入れば尚更のこと谷コースは難しくなるだろう。)

08:48

右側の涸谷を見ながら、汗を拭き拭き足跡を辿っていくと、小さなポールに赤いリボンの目印がある。(要注意)
右へ下って、涸谷を渡る。

(ここまでゆっくりペースで、スタート地点から48分)

08:53

踏み跡や小さなケルンを辿り、牧道に出て左へ。
(左角に、ケルンがある)

すぐに三差路に出会う。

牧道を右に見ると、牛の群れがのんびり過ごしている。

つい口蹄疫のことが頭をよぎる。

すぐの三差路の左角に、案内板がある。

「標高545m 俵山谷コース(1時間20分) 80m先に登山口」とある。

ここまでの道のりに間違いなかったことに一安心する。 

この545m地点は、「揺ケ池コース」を辿った時の通過地点Lであった。


09:00

80mほど先の左手の草むら、松の木の右手に「谷コース」入り口の案内がある。

わざわざ「雨の日登山禁止」とあるので緊張感を覚える。

09:03

植林の中の赤いテープを頼りに進み、林道に出たら、右をとる。

09:13

林道の突き当たり左手が、「谷コース」の登山口だ。
(配水管が見える)

09:18

なるほど「谷コース」の名に恥じない岩場が待ち受けていて緊張を覚える。

数回このような谷を左右に渡ることになる。

(幸いなことに水の流れは少ない)

09:21

赤いペンキやテープの目印を見極め、滑らないように慎重に這い上がりながら進む。

ルートさえ間違えなければ、このまま行けそうだ。

09:26

右側の谷から逃れるが、今度は灌木が茂る斜面の急登が待っていた。

赤テープの目印を見失わないように進む。

09:30

右下の谷に滑り落ちないように、ロープに頼る。

(斜面の数カ所にロープがあり、道しるべにもなっている)

09:38

再び谷へ降りて岩を這い上がって行く。

岩だけでなく、倒木も行く手を阻む。

小さなケルンも立派な道案内だ。

こんな険しい岩場に雨が降れば、登山禁止は当然だろう。

09:45

岩場の先の突き当たりには、巨岩が行く手を拒んでいる。

よく見ると、谷コースの「一段目の滝」であった。

ささやかな水流は、岩盤に染み入るように流れている。

雨が降って水量が増えなければ、滝の印象が薄い。

真下から覗き上げると、こんな感じ。

この後、岩場の右側を慎重に登ると、
この滝の上部に「二段目の滝」がある。

(直登ルートもあるが・・・)

10:00

「二段目の滝」

大きな岩が崩れ落ちないで、断崖を造っている。
落水量が少なく、迫力もないので滝の印象はない。

しかし雨が降り、勢いよく流れて滝の様相になると、この「谷コース」には入れないだろう。


10:10

滝?に別れを告げて、ロープのある岩場の急登を進む。

まだまだ岩場との付き合いは続きそうだ。

ロープの向こうに横たわる二つの巨岩の隙間を進む。

10:16

やがて初めて尾根に這い上がり、展望岩からの下界を覗き、一休み。



      「お疲れ様」とある。

110:29

さらに険しい尾根を辿っていくと、二つ目の展望岩がある。

(左の方向に俵山がある筈だ)



       「上の台」とある。

10:39

赤松や灌木の尾根、杉林の尾根を登り続ける。

10:49

視界が開けると、林道に出る。

「谷コース」の案内を見て安心。
ここを左にとる。

11:13

林道に出て、左へ進むと、右手に小さな案内板が下がっている。
(新道コースであろう)

(ここを見落とさないように充分注意しなければならない)

右へ上がると、急登が続く。

画像左上の明るいところへ出ると、一時的に展望が開く。

一時的に展望が開くが、再び灌木の中を進む。

11:16

展望が再び開くと、一ノ峯、二ノ峯を確認出来た。

コースを間違わなかったことに安堵する。
俵山の山頂はもうすぐの筈だ。

11:23

さらに展望が開き、アセビ林の行く手の先はいよいよ山頂に近い。

巨岩の向こうが俵山の山頂であろう。

11:33

俵山山頂(1094.9m)に到着。

大きな不安を抱きながらの「谷コース」であったが、無事に山頂を極められてとても嬉しい。

達成感と感激も一入だ。
しばらくは360度の展望を楽しむ。

阿蘇山

鞍岳

ズームインした冠ヶ岳


右「一ノ峯」と左「二ノ峯

九重連峰も視野に入るが、霞んでカメラに撮れない。


山頂で木陰を探し、ゆっくり弁当を頂く。

復路は「揺ケ池コース」をとる。

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