渡神岳(とがみだけ) |
大分県の津江山地にある、釈迦ヶ岳・権現岳(御前岳)・渡神岳(1150.2m)の三つは津江三山と呼ばれている。 その渡神岳は、上品な円錐形の山容が素晴らしく、よく目立つ山である。別名「水晶岳」・「後水岳」とも呼ばれるている(GPSトラック参照) その昔、「戦勝のお礼にこの山に登った神宮皇后を慕って、十の神々が山頂で舞楽を奉した」と云うことから、”十神岳”が山名の由来とか云われている。 以前は、干ばつが続いたとき、雨乞いの参詣登山が行われ、雨乞いの神が祀られている。 ベストシーズンは、ツクシシャクナゲの咲く5月中旬とか。この時期を外して、夏草やスズタケの覆い茂る登山道をひたすら”汗を流しに行った”山行になってしまった。前回の五勇山・烏帽子岳と同じ失敗をしてしまった!! 次回は、この暑さを忘れさせてくれるような”滝”にでも涼を求めたいと思う。 アプローチ:大分自動車道「日田IC]を下りて、椿ヶ鼻ハイランドパーク(0973−53−2358)へ(50分程) 巨大な二機の風車のそばにある(現在は営業停止中の)ビーフステーション(レストラン)が目印である。 砂利敷きの広い場所の南西に登山口がある。 (2時間20分 140km走行) 期日:2009年9月20日(日) 紹介先:日田市役所前津江振興局 0973-53-2111 |
素晴らしい青空の下で、ゆっくり回転している二機の風力発電機が目印となる。 手前:1号機(風子=ふうこ) 後方:2号機(風太郎=ふうたろう) |
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広場の南には、お椀を逆さにしたようなこんもりした山が見える。 ヒラキ坊主と呼ばれるピークで、全山植林で覆われている。 広場の南西に@登山口がある。 トーテムポール |
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@登山口 08:26 スタート 杉林に入る。 4月中旬、林床のツクシショウジョウバカマの群落が見事だと云う。 |
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08:34 身の丈以上に伸びた夏草が行方を阻む。 足下だけが景色となる。 |
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08:39 雑木や杉が邪魔してシャターチャンスがない。ようやく撮れた渡神岳 |
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A 地蔵様峠 08:54 雑草をかき分けて砂利が敷かれた林道に出る。地蔵様峠だ。 |
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09:03 林道を横切って緩い尾根道を行くが、歩きやすいのはほんの束の間である。 |
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B 尾根取付 09:14 下だけを見ながら雑草をかき分けて進んでいると、二つ目の林道に出る。 舗装もされていない林道には我がもの顔に雑草が繁殖している。 林道に出ると、左向こうに案内板がある。 ここから自然林の尾根登りが始まる。 この尾根のことを、長谷原(はせばる)尾根と云うそうだ。 |
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C955mのピーク(09:22)から さらに二つのピークを越えると、足場の悪い崖にでる。 D涸谷 09:33 浮き石が多く滑り落ちないように、ロープを頼りに用心深く渡る。 |
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藪こぎがないときは、こんな道が続く。 |
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Eシオジ林 09:53 二つ目の涸谷を越えると、シオジ林になる。ブナやナラの木も目につく。 |
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10:02 涸谷を過ぎると、この山一番の急登が続く。 古い木段の左右はスズタケで覆われている。 |
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10:15 急登の木段に喘ぐ。 左右にはミズナラ、カエデ、リョウブなど。 |
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F 10:26 渡神岳山頂 五坪ほどの狭い山頂だ。石祠の中には雨乞いの神様が祀られている。 灌木や雑草に囲まれて展望はよくない。 |
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東側の石立峠からはおよそ30分くらいで辿り着くと云う。 |
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南方に 阿蘇の根子岳と高岳が微かに撮れた。 11:10に下山し始め、12:57に登山口に到着。 往路は2時間、 復路は1時間47分を要した。 登山家が夏場には2〜3000m級の山に登ることがよく理解できる。 猛暑や藪こぎのない世界に私も行きたいものだ。 |
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復路の途中で撮ったもの。 普賢岳の雨量観測用のレーダー |
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