矢筈岳(水俣市)

水俣市と鹿児島県出水市の境界にある矢筈岳(687m)は、スマートな三角垂の端正な山容が美しく、よく目立って見える。古くから八代海の海上交通や漁船の目印であったことが頷ける。

「矢筈」とは、弓を引くときに弦をかける弓矢の溝のことで、二つのピークをもつ山にこの名が多い。ちなみに”山旅倶楽部の地図”には、熊本県に5座,鹿児島県に3座、宮崎県に2座、長崎県・大分県・和歌山県・新潟県にそれぞれ1座に、この名前を冠した山が紹介されている。

アプローチ:07:00熊本市内→九州自動車道「御船IC」→「八代JCT」→南九州自動車道「日奈久IC」→「田浦IC」→R3→R117(県道水俣・出水線)→湯の鶴温泉街→招川内(まんぱ)集落→矢筈峠の手前のカーブ地点の林道入り口08:55(109km)  (GPSトラック参照)

期日:2008年3月2日(日)  紹介先:水俣市役所 0966−61−1603

                

09:18

@P駐車場から林道へ入る。

右角におもしろい案内版があった。

コンクリート舗装の林道は、直ぐに未舗装の砂利道に変わる。

15分も進めば、前方が開け、右にD女岳、左にF矢筈岳が姿を現す。


09:45

左手に、A「天狗岩登り口」の小さな道標を見て、プレハブ小屋の先から右に緩く曲がり、更に20mほど先の左側に、B登山口がある。

A「天狗岩登り口」から少し登ってみたが、踏み跡も消えてしまいブッシュ化して進めなかった。

09:48

登山ボックスが設置してあるB登山口

ここまでは、普通車でも十分走行できる。

10:07

C20分足らずで、鞍部に到着。
矢筈岳と女岳の分岐点だ。

ここでも女岳登頂を促してあるので右をとる。

10:17

D樹林の中のごく狭い女岳山頂(615m)の石祠。



10:20

山頂から北へ下って、道標に従い左へ行くとE展望所に出る。目前に迫る矢筈岳。

山頂から北へ真っ直ぐ下っていけば、林道のHへ行くはずだ。

E展望所から見た、八代海の「米ノ津港」方面。


10:33
展望を楽しみ、C分岐に戻り、左先にある取り付きから「矢筈岳」を目指す。

ヤブツバキ、スタジイ、カゴノキなどの照葉樹林の間を登っていく。

10:53

「人吉かめさん」のあと5分の道標をみて、矢筈岳山頂(687m)に到着。

高山彦三郎の歌が刻まれた大きな岩と一等三角点のある山頂は、南側に展望が開けている。

         誇らしげな一等三角点

南方の出水市方面。

かって矢筈岳は、旧暦3月4日が祭日で、出水市からと水俣側からの参詣登山者で賑わい、山頂には店が数軒立ったそうである。
その日は、「薩摩女に肥後男」などといい、若い男女の出会いの場でもあったという。

山頂から北西側の一段低い所には、八越神社の祠と断崖絶壁の上に展望のよい場所がある。


11:46

展望と昼食を終えて、下山し始める。

10分程でC分岐に戻り、熊本県と鹿児島県の県境の谷間を下ると、間もなくGの林道に出る。

蛇足ながら、県境の稜線はよく歩くが県境の谷とは珍しい。(地形図のCからGの部分の県境)
林道を北方Hへ進んでいると、クヌギ、ヤマザクラ、ケヤキなどが植樹された「ニッセイ水俣の森」があった。やがては豊かな森になるだろう。


12:13
更に林道を進むと、Hの女岳への取り付き点を右に見る。
10分足らずで女岳山頂に行けそうだ。


12:58
B登山口を右に見て、@駐車場(登山口)に到着。
3時間40分の楽しい山歩きが終わる。

帰途は、「つなぎ温泉四季彩」で汗を流す。


             
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