石 堂 山(いしどうやま)

石堂山(1547.4m)は米良三山(市房山・天包山)の一つで、清流の「一ツ瀬川」を挟んで市房山と対峙し、南北に長い山体を擁している。

(宮崎県児湯郡)上米良方面(上米良バス停横)からの登山コースは、アプローチが非常に長く、標高差が1300mもあるハードなコースと云うことで、今回は一般的な「井戸内峠」からのコースをとった。
冬の霧氷は格別と云うが積雪期に登る自信はない。ミツバツツジやアケボノツツジが楽しめる4月下旬の山開きの頃(4月29日)に、機会があれば今一度訪れたい山であった。

アプローチ:「人吉インター出口」左折→100m先の最初の信号を左折→フルーティロード→水上村→湯前町→R219→「村所」左折→R265→「竹原トンネル」手前を右折→米良椎葉林道(川沿いに走行、分岐があっても道なりに進む)→石堂山・天包山分岐点(標高約890m)左折→井戸内峠左折→森林管理道永藪線→石堂山登山口

期日:2010年10月28日(木)     紹介先:児湯郡西米良村役場 0983-36-1111

             


07:50

登山口到着
(熊本市内より約3時間、150km走行)

井戸内峠から未舗装路をおよそ2.5kmで、ヘアピン寸前の登山口に到着。

毎年、「米良三山の山開き」が開催されているだけに、立派な道標や登山届けボックスが設置してある。


08:15
スタート

杉林の中ジグザグの急登に、この山の険しさを覚える。

08:30

自然林に変わる頃、支尾根に出ると6合目だ。

左は距離の長い上米良(上米良バス停横)からのルート。
右にとり支尾根を北東方向に向かう。


   
ぼちぼち登ることにした!
この後もおもしろい標語が記されている。

08:33

緩やかな尾根筋の登山道を気持ちよく軽やかに進む。

08:35

左側の展望が開いて、市房山から二ッ岩へ続く鋸尾根が私の目を釘付けにした。

09:03

自然林の中に、ブナやヒメシャラ、左右にはスズタケも姿を現す。

09:08

稜線歩きの後、急登を登り切ると、7合目に着く。




   いい事あって欲しいものだ。
09:13

少しの間、右側の展望が開いて、電波塔のある天包山(1188.8m)が姿を見せる。

天包山は、「あまつつみやま」あるいは、「てんぽうさん」と呼ばれているようだ。

明治10年、西南戦争の激戦地としても知られており、北川町の可愛岳を発った西郷隆盛一行が政府軍と対峙して、壮絶な戦いを展開した場所であると云う。


    (天包山の登山口にある西南戦争の碑)

09:22

1203m(GPS端末機の計測値)のピークを過ぎたところにブナの大木が貫禄を示す。

09:31

ロープが用意してある、急登に喘ぐ。

09:34

登り切ると、林道に飛び出す。
道標に従い右へ。この辺から霧雨が落ちてきたが、気になる程ではない。




09:45

林道を100mほど進み、左手の道標に従って登って行くと、尾根にある8合目に達する。




   なかなか出来ないのが世の常だ!

09:53

8合目を過ぎると、アップダウンが続き、小ピークを三つ乗り越える。

乗り越える度に鎖やロープに頼る。

鎖場のヤマラッキョウが励ましてくれる。

09:54

鎖場の上にあった展望所から。
林道が確認できた。

再び天包山も見える。

長大な市房山も。

10:22

展望所のピークから1274m、1289m、1389mの三つのピークを乗り越えて、9合目ピーク(1419m)に辿り着く。

”くるしさはのりきれ”とある。
そうありたいものだが、なかなか。

9合目のピークから、更に1429m、1444m、1464m、1502mの四つのピークを乗り越える。

10:29

ピークの一つの岩稜を登る時、ツクシイワシャジンに会う事が出来て、嬉しい。

10:35

やせ尾根の岩稜を、鎖を頼りによじ登る。

10:50

更に二つのピークを乗り越えると、これが最後のピークである山頂だ。

似たようなピークをいくつも乗り越えてきた。

いくつもの「だまし尾根」にウンザリしながら、ようやく見ることの出来た本物の山頂だ。

10:55

最後のロープ場の急登だ。

運動会の綱引きに使ったような太いロープ。

10:57

石堂山(1547.4m、二等三角点)山頂に到着。
登山口から約2時間41分、標高差約648m


西米良村と椎葉村の境界線上に位置し、九州中央山地国定公園である。

灌木に遮られた北面を除いて、素晴らしい展望が開いているが、雲が厚くなり市房山でさえ見えづらくなった。


第34回国体山岳競技開催記念碑が設置されている。

樹間に覗く市房山。

山頂からの天包山は、雲に遮られて画像にならなかった。

広い平らな山頂には、霧島六社権現碑が祀られている。

石碑に彫られた文字は殆ど判読できない程に古いものだ。
     
山頂から北に続いている稜線。
樋口岳(1434.6m)への登山道であろう。

樋口岳は、椎葉村と西都市の境界にあり、石堂山以上に豊かな原生林が残されている山で、西都市の最高峰という。


ガスコンロでお湯を沸かし、インスタントラーメンをつくる。
この山頂を独り占めして食べるラーメンとおにぎりの美味しいこと。

11:54 下山開始
13:40 登山口到着(1時間46分)
往復5時間25分の厳しくも楽しい山行であった。

グラフ断面図           

          
         


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送