三方岳(大河内越登山口) |
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九州には「三方山」の名は四つほどあるが、「三方岳」はここだけであろう。この三方岳(1479m)は、椎葉村と美郷町南郷区の境界にある。 主稜線の西側山腹は九州大学演習林になっており、南側は樫葉自然環境保全地域に指定されている。 それだけに貴重な原生林(ブナ、ミズナラ、モミ、ツガなど)をもつ山として知られていると云う。 現在、この演習林内は調査研究以外の入山は許可されていない。しかし「大河内越(おおかわちごし)登山口」から、尾根沿いに切り開かれた境界線を辿るコースは許可されている。 (GPSトラック参照) アプローチ:九州自動車道「人吉インター」下車→左折、100m先の最初の信号左折→フルーティロード→R388→「矢立」右折→R265→「大河内」左折→R388→左手の「九州大学演習林」の看板を見て →約10km→大河内越登山口 (熊本市内より150km、3時間) 期日:2010年5月14日(金) 紹介先:椎葉村役場 0982-67-3111 |
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07:50 三方岳「大河内越登山口」に到着。 |
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事前に念のため電話で確認したところ、 案内表示に従って、演習林と民有林の境界を利用して下さいとのことであった。 |
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08:22 大河内越登山口スタート 三方岳の案内矢印に従い、支尾根に沿って切り開かれた境界線を登っていく。 左手はヒノキなどの植林地であるが、やがて自然林に変わり勾配も増してくる。 |
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08:27 爽やかな自然林の中にミツバツツジが顔を見せてくれる。 |
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08:35 急登の木段は、少々荒れ気味である。 |
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後ろを振り向くと、地形図によれば、「尾崎山:1438.5m」と思われる山並みが見える。 |
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08:44 急登を凌ぐと、尾根に上がり左へ。 木の根が張り巡っている登山道。 (下山時に、尾根を真っ直ぐに下って行きそうな所。要注意) |
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08:51 尾根を登り切ると、石柱のある1318mのピークだ。 このピークを下って、登り返すと7〜8分で1310mピークに達する。 |
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09:06 稜線の枯れ木と新緑。 |
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09:11 東西に長く延びた稜線には次のピーク(1366.6m)がある。 三等三角点があり”一人前のピークだ!!” |
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09:18 ピークからアセビの森を下り始めると、目指す三方岳が姿を見せてくれた。 まだまだ遠い存在だ。 |
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09:24 原生林の中で、青空に映えるブナの若葉が涼感を誘う。 この後も、1310mピーク(09:30)、 1298mピーク(09:40)のアップ・ダウンを繰り返す。 |
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行く先には、大木が横たわり、くぐり抜けなければならない。 根っこは枯れているが、幹には新しい生命が息づいている。 |
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09:51 GPSの高度計によると、この辺りが三方岳稜線の中で最も低い鞍部(1242m)であろう。 |
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鞍部を過ぎると、ヒメシャラ、ミズナラ、ブナなどが樹林する、幅広い稜線の本格的な登りが始まる。 ふと耳を澄ますと、右側の谷間からかすかな沢音が聞こえてきた。 |
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10:17 石柱のある分岐点。 鞍部から25〜6分登り切ると、右方からの主尾根と合流する。 左折して、ホウノ木が多い緩やかな尾根道を進む。 (下るとき、うっかりして直進しがちな所だ。要注意) |
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根元が空洞化しても、元気なブナの木。 |
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三方岳の魅力は、言うまでもなくこの原生林だ。 きついアップダウンの連続であるが、澄んだ空気と樹木が疲れを忘れさせてくれる。 (ブナとヒメシャラを取り巻くミズナラ) いずこもしっかりした踏み後があり、危険な箇所もなく、迷うことはない。 |
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モミの大木。 |
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対照的に、枯れ果てた大倒木に感傷を覚える。 (後方には市房山が横たわっている) 「山頂まで5分」の案内を見る、あと一息だ。 |
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10:37 三方岳(1479m)山頂に到着。 (要2時間14分) 山頂の三方には、それぞれ80mほどの平な尾根があった。 なるほどこのことが「三方岳」の山名の由来だと一人頷く。 |
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山頂を彩るミツバツツジ。 三つ葉も顔を出し始めている |
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南方に「石堂山」 西方に「市房山」 |
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天包山、石堂山、樋口山。 ツクシアケボノツツジの花を一輪も見ることは出来なかったのは何故だろうか。 残念でならない。 しかし、椎葉の深い原生林を充分に堪能出来た素晴らしい山登りであった。 今回は往路、復路ともに人影はなく、この原生林の山頂を独り占めしながらの昼食は、ことさら美味しかった。 11:40 往路を下山する。 2時間弱で無事に登山口に帰り着く。 帰途、市房山の麓にある「湯山温泉 元湯」で汗と疲れを流す。 |
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鉄砲や猟犬などの天敵の入らない三方岳の動物は鷹揚なのか、意外と気楽に撮らせてくれた。 | |
近距離で撮らせてくれたアオゲラ。 |
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山腹で見た獣。タヌキだろうか? 流石に手つかずの三方岳。 |
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登山口でも見ることが出来た。 |
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触れて見て下さい | |
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