平治岳(男池ルート) |
九重山群が誇るミヤマキリシマの名所の一つである平治岳(ヒイジダケ:1,642.8m)登山が実現した。 山群の東に位置する双耳峰であり(南峰と本峰)、端正な山容はよく目立っている。 ミヤマキリシマのシーズン中は、大船山を凌ぐ人気があると云う。今回は、最もポピュラーな男池ルートを辿ることにした。 吉部登山口からの北尾根ルートはこちらへ 期日:2002年9月22日(日) 紹介先:九重町役場 0973-76-2111 |
途中のやまなみハイウエイから見える山群には、どんよりした厚い暗雲がかかっていた。 今日の登山は無理かと心配だったが、有り難いことに雨が避けてくれたようだ。 登山口駐車場に到着した8時20分頃には曇り空ではあるが、むしろ登山日和と思えるようになっていた。 整備された広い駐車場にはすでに数台の車があり、若い男女が楽しそうに登山の準備をしていた。 |
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登山口は平治岳や黒岳・大船山へ登る”男池(おいけ)コース”と云われている。 駐車場付近には、トイレ、公衆電話、売店などが完備している。 |
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九重山群からの水が長い年月を経て地下水となって湧き出ているこの池が”男池”と言われている。 何故「オトコイケ」と書くのかはわからない。 「日本の名水百選」に選ばれているだけに、毎分14トンもの美味しい冷たい清水がこんこんと湧き出ている。 沢山のマイカーが水汲みに訪れると言う。 |
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清掃協力金100円を納めて遊歩道に入る。 橋を渡った所から登山道が続いている。 登山を開始したのは、8時45分であった。 |
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登山道はこの脇を通って行く。 |
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ブナの原生林のおおい茂る快適な緩やかな登りである。 散策するには格好の風情があり、こんな道が頂上まで続けばさぞかし楽しいだろうと思う。 |
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20分程歩いた所の左手にある「かくし水」に到着。 |
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岩陰からの湧水は冷たくてとても美味しい。 |
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やがて巨木林の中を徐々に高度を上げて登りつめた所で急な斜面を下る。 狭い盆地のような「ソババッケ」に着く。 どうしてこんな名称なのかわからない。 黒土の露呈した沼地のような雰囲気があり、夏場はマムシでも出そうである。 |
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眼前に平治岳、微かに大船山の姿が現れた。 |
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コースはここで二つに分かれる。 直進すれば「風穴」経由で黒岳・大船山方面である。 右に曲がり大戸越(おおとごし)へ向かう。 |
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この辺りから大小の石が多くなり、涸れた沢沿いの険しい急坂が待ち構えていた。 やはり人気の山だけに、そう簡単には征服!出来ないのが当然かも知れない。 |
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やがて「坊がつる」からの道が合流している大戸越に到着。 この時は、登山路、下山路の意味が分からなかった。 |
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三俣山が見える右手斜面が平治岳へのコースである。 |
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また遥か遠くには法華院温泉山荘を望むことが出来る。(ズーム) |
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平治岳への山腹には二条の道があり、上りと下りが区別してある。 一瞬不思議に思ったが、ミヤマキリシマのシーズン中の混雑緩和策のために作られたようである。 |
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小さな蕾をつけたミヤマキリシマが群生し、時には先も見えないように覆い茂った狭い登山道である。 ザックやズボンが小枝にかかって歩きにくくとても窮屈である。 上り下りが区別してある理由が体感できた。 ミヤマキリシマのシーズン中は長い行列が遠方から見えると言う。 大安売りの行列を思い出すような混雑らしい!! |
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足の疲れを感じながら平治岳と思われる狭い頂上に着いたが、平治岳南峰であった。 一休みして平治岳本峰(北峰)を目指す。 12時15分ようやく山頂に到着。 3時間30分を要している。 時々垣間見えたガスはなくなり、360度の視界が広がっている。素晴らしいの一語である!! |
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帰りは長湯温泉でじっくり汗と疲れを流すことが出来た。 |
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