新百姓山(杉ガ越登山口


”新百姓山” このユニークな名前は山名辞典によると、杉ガ越より東側の麓にある藤河内に平家の落武者の子孫が入り、この地で新たに百姓を始めたのでこの名前が付けられたと云う。

新百姓山(1272.5m)とその南側に位置する桧山(ひのきやま)は、杉ガ越登山口(標高900m)より夏木山に至る稜線上にある。今回のこのコースは、大崩山傾山を結ぶ稜線コースとして12年ほど前に造られた新コースであるとか。
最近この杉ガ越登山口は、傾山方面と、新百姓山、夏木山方面の登山口としてよく利用されているらしい。(登山ルート参照)

アプローチ:熊本市内→大津(R57)→高森(R325)→高千穂(R218)→道の駅青雲橋のすぐ手前を左折→県道日之影宇目線(R6)→見立→杉ガ越トンネル(宮崎県側)のすぐ手前右側登山口

期日:2006年2月27日(月)   紹介先:日之影町役場 0982-87-3900

              


杉ガ越トンネル(宮崎県側)

熊本市内をまだ暗い早朝5時半頃出発して相当急いでも杉ガ越登山口までは3時間を要する。

3年前の行方不明者を探している家族の悲痛な願いが綴られている掲示板が痛々しい。

新百姓山の案内板は特になく、傾山登山口が目に入る。

駐車場は用意されていないが、側道に数台は駐車できる。

トンネルの上から植林された杉林の中を左斜めに登った杉園大明神の階段前。
傾山は左。境内に上がり参拝して、右側の稜線に登る。



落ち葉の絨毯は歩きやすい。
この後10以上の大小のピークを乗り越えることになる。

カエデ、ナラ、カシ、リョウブ、アセビ、シャクナゲ等至る所で自然の美しさを楽しみながら歩く。

いつもの事ながら、迷いそうな道でなくとも案内板は嬉しい。

山道はしっかりしており迷うところはなかった。

急な斜面を登りると、1004mピークにあるブナの大木がどっしり構えている。

根っこの上を歩くと、足は取られるが自然を踏みしめていることを実感する。

天気予報では、晴れになっていたが、生憎と雲が厚く展望のきかない寒い山歩きだ。汗もでない。

北風が急に冷たくなり寒さを我慢して歩いていると、突然白い空間が現れた。予想すらしなかった霧氷だ。

北風に向かって霧氷が伸びているのが分かる。

<参考>
本格的な霧氷と樹氷の世界(山形蔵王)

北側には霧氷が咲き、南側には見事なヒメシャラの美林帯が続いている。

一つの稜線を堺に全く違う光景を演出してくれている自然に乾杯!

お馴染みの「人吉かめさん」の案内板も凍えそうに見える。

アセビの蕾についた綺麗な霧氷。

左側が北方向であることを教えてくれる。

2時間20分で新百姓山山頂に到着。
シャッターを押す素手の右手がかじかんでしまい思うように動かなくなった。



山頂から南の方向が桧山(1297m)を経て夏木山(1386m)

桧山までは30〜40分で行ける距離だが寒さが意欲を消してしまう。

急いでおにぎりを口に入れ、早々に下山することにする。

下山途中、唯一撮れた傾山。

厚い雲が消えずじまいで、桑原山、大崩山、五葉岳などの有名な山々の姿を確認出来なかったのが心残りだ。

本日最後のお楽しみは、
阿蘇白水温泉「瑠璃」だ。

         
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