久住山扇ケ鼻  

扇ケ鼻久住山には既に登っているが、今回は赤川登山口から扇ケ鼻経由で久住山に登り、復路は久住山から直接南下し、赤川登山口に戻る周遊コースを試みた。(GPSトラック参照)

久住山(1786.5m)は、九州本土最高峰と云われていたが、その後、中岳(1791m)にその座を譲ったものの、やはり誉れ高い九重山群のシンボルとして多くの登山者に親しまれている。

深田久弥が、この久住山を「九重一族の長」と称えたのも頷ける。一方、扇ケ鼻(1698m)は特にシンボリックな山形をしていないために、忘れられがちである。しかし山頂一帯は、ミヤマキリシマの群生地で、特にその北斜面は、平治岳北大船山と共にミヤマキリシマの一大名所として面目を保っている。

アプローチ:熊本市内→「瀬の本交差点」右折→R442→国民宿舎「久住高原荘」の先左折→赤川登山口

期日:2009年10月29日(木)   紹介先:竹田市役所久住総合支所 0974-76-1111

              


7時過ぎに到着した赤川登山口には、既に6台の車が駐車してあった。

立派な広い駐車場やトイレがあり、赤川温泉はすぐ近くにある。

@登山口スタート 07:48

スタートして間もなく、久住山と扇ケ鼻の分岐点がある。(復路は、久住山方向から戻ってくる)

左を取って、扇ケ鼻方面へ足を向ける。




08:24 アセビの森。

08:30
アセビの森を通過すると、頭上が開ける。

目指す扇ケ鼻が真正面に現れる。

扇ケ鼻の右手に肥前ガ城

肥前ガ城の右手に久住山。


08:38

振り返ると祖母山系の山々が蜃気楼のように浮かんでいる。

08:41

さらに森と草原の中を高度を上げながら進むと、青空の下、ススキと紅葉の間に扇ガ鼻がある。

08:48

やがて灌木帯の中に入り、南西を振り向くと阿蘇の山並みが浮かんでいる。

左から、根子岳高岳杵島岳・烏帽子岳

09:08

灌木帯を過ぎると扇ケ鼻が間近に迫って来る。

急登になり、岩とミヤマキリシマの間を縫うように登っていく。

09:13

左手(西)には、岩井川岳の平坦な山頂が見える。

足下には、イワカガミが光沢のある葉を自慢げに光らせている。


09:19

肥前ガ城の右手に久住山の鋭鋒。


フクオウソウ
茎も葉も腺毛が多く、白色の頭花を多数付けている。


正面に大岩、右手には久住山が大きな姿を現すと山頂は直ぐだ。

A 扇ケ鼻山頂 09:59
   登山口から2時間11分

青空の下で360度の展望を独り占め出来る至福に感謝しなければならない。

秀麗な「湧蓋山

霞んで見える台地状の「万年山

星生山と柱状節理の星生崎

台地状の「岩井川岳」

三つのピークを持つ
合頭山:あいがしらさん、ごうとうさん」

左より1頭目、2頭目、3頭目(合頭山)

星生崎・天狗ガ城・中岳

久住山・肥前ガ城

展望を十二分に堪能して10:20より久住山へ向かう。


「牧ノ戸ルート」の(扇ケ鼻)分岐を東にとり、何度も歩いたお馴染みの道を進む。

星生山の下を東へ辿り、東千里ヶ浜から星生崎直下の岩場をぬけて、避難小屋広場へ。

11:07 避難小屋広場に到着して、一休み。

避難小屋の左側には、新しく「バイオトイレ」が設置され、”バイオレット”と名付けられている。使用料100円とある。


久住別れ分岐

左に硫黄山の噴煙、右には三俣山

見慣れた眺めではあるが、何度見ても飽きることがない。

三俣山と平治岳の間の遙か彼方には、
双耳峰の由布岳が見える。

ガレ場の急登が山頂まで続く。

B 久住山山頂 11:43

扇ケ鼻から下降してここまで1時間23分。

既に大勢の登山者で賑わっていた。

山頂から稲星山を望む。

360度の展望は好天に恵まれて雄大で美しい。

天狗ガ城・中岳・大船山白口岳

中岳・大船山・白口岳・稲星山

山頂で35分ほど展望と昼食を存分に楽しみ、
下山開始(12:18)

今回の主な目的は、久住山から険しい急坂を南下して赤川登山口に辿り着くことにあった。

果たして自分の脚力が通用するかを試してみたかった。

山頂直下の急降下を見下ろして、一抹の不安を覚えたが、一歩一歩慎重にゆっくりと下りていく。

12:47

徐々に傾斜は緩んでくるが足場は悪い。

13:13

右手(西)には、肥前ガ城の断崖絶壁が横たわっている。

13:14

振り返って見上げると、急坂を改めて実感する。

いつも感じるのだが、久住山は何となく”ツンとした澄まし顔”の印象を受けるのはなぜだろう。

13:18

足場の悪い道が続く。

13:34

コナラ林の中を下る。

13:40



浸食された登山道を復元し、歩きやすくするために、技術の開発を実施しています。
(大分大学工学部的場哲研究室)とある。

おかげさまで随分と歩きやすくなっている。

13:51

林道に出るところ。

これから先は、道標に従って行けば迷うところはない。
   
14:13

沢を渡るが、雨後は危険と思われる。
木橋は移動して役に立たない。

この日は、靴底が少し濡れる程度であった。

14:18

登山口近くで見た紅葉。


14:25 
無事に赤川登山口に辿り着くことが出来た。
聞きしにまさる急坂であったが、用心深く、慎重にゆっくり下ってきた。

腰や膝にも痛みはなくて楽しい冒険が出来た。

達成感を味わいながら、国民宿舎「九重高原荘」の温泉で疲れを癒すことも出来た。好天と山々に感謝したい。

           


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